キャリア最悪の故障を経て臨む、松山英樹の2015年マスターズ
“美酒”に酔った下戸の小田孔明「頭が痛いのはこりごりです」
2015/01/05 07:00
プロゴルファーには底なしの酒豪もいるが、まったくアルコールを口にしない、あるいは口にできない下戸は意外と多い。14年の賞金王の小田孔明がそのひとりだった。
「だった」と過去形で書いたのは、賞金レースも佳境を迎えた終盤になった頃、「オレ、賞金王になったら、酒飲みます」と周囲に洩らしていたからだ。
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そして、めでたく念願の賞金王を獲得した小田に飲酒のチャンスが訪れたのは、昨年末に用具契約先のホンマ酒田工場を訪れたときだった。
賞金王の訪問を受けた同工場は祝賀ムード一色。当然祝勝会が開かれる。そこで小田が口にしたのは、「ビール4杯と日本酒10杯を初めて飲みました」と言うから、なかなかいける口ではないか!もしかすると、食べず嫌いならぬ、飲まず嫌い?
「絶対に吐くと思っていたんですけど、吐かなかったのは奇跡でしたね。血液の巡りが悪いからなのかな・・・?」と首を傾げる。
で、お味のほうはと言えば「ビールは苦いだけで美味しいとは思いませんでしたね。でも、日本酒は甘くて美味しかったですよ。良いお酒だったから吐かなかったんじゃないかな」と山形の酒の味は堪能できたようだ。「でも、頭はハンパなく痛くなりました。こんな思いまでして飲まなくてもいいやって思いましたよ」ともうこりごりという様子なのだ。
慌ただしい年末を乗り越えて新年を迎え、小田が心待ちにしていた釣り三昧かと思いきや、なかなかそうも行かないようだ。
「元日は初詣だから他の予定はありませんけど、1月は8日と9日だけなんですよ。スケジュールが入っていないのは・・・」というほど多忙なのだと言う。その貴重なオフの2日間も地元テレビ局からオフトレの様子を取材させて欲しいとのオファーが来ているとか。
そうなると、待望の釣り三昧計画も2月にずれ込みそうだ。しかし、2月のアジアンツアー「タイランドクラシック」、賞金王の資格で出場できる3月の「WGCキャデラック選手権」(フロリダ州)から小田の今季がスタートする。短いオフをどう過ごすのかが、悩ましいところだ。願わくば、今年の年末も“美酒”で頭を痛めて欲しいものだ。