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<小田孔明のデビュー当時から変わらぬ信念とは>

2014/02/10 10:08

気は優しくて、力持ち。今年も孔明は、やる気満々。「やっぱり今年も賞金王を狙う」と、志も高い。2007年に初シード入りを果たす前からその目標は変わらない。「いや、だって、そうでしょう。たとえば今年もシード入りを狙います、と言ったとします。そしたら、絶対に年末にはシード権ぎりぎりか、それ以下の結果になる。でも思い切って賞金王を狙うと言えば、それ以上かそれの惜しい位置まで行けるもの。僕はいつでもそう信じてやっているんですよ」。

20代は慕う側だったのが、35歳を過ぎて慕ってくる後輩の数のほうが増え始めた。オフの合宿には、地元九州の若手と汗を流すことも多くなった。そのときには決まって、この持論を後輩たちにたたき込む。志は高く持て。それが常にトップを張る極意だと信じているからだ。

孔明のこの励ましに、無事に初シード入りや初優勝をとげた後輩プロたちは数知れず。「でも、その後が続かない子がけっこう多い」と、残念がる。「なぜだと思います?」と、孔明。

「簡単ですよ。シード入りした途端に、去年までと違うことを始めるからです」。

後輩たちにはいつも、こうも言うそうだ。「今まで続けてきたことを、信じてやり続けろ」。そのときは神妙な顔をしてうなずいている子たちも、いざシードの仲間入りを果たすと、「やれ、スイング改造だの、どっかの先生についてきついトレーニングを始めますので今までありがとうございました、とか。みんなそう」。それで、結局はどこか体を痛めたり、自分のゴルフを見失ったりして消えていく。

「だから言ったのに・・・」と、内心胸を痛めながらつくづくと思う。「ずっと同じことをやり続けることも、ひとつ大きな才能なんだ」と。見渡せば「ずっと上でやっている人たちは、みんなそうなんス」。例をあげれば孔明も尊敬して止まない2人の大先輩。

「谷口さんも、藤田さんも。順序やパターンは多少変えているかもしれないですが基本、やっていることは本当にずっと同じです」。特に藤田は、一見いつもスイングに悩んでいてああでもない、こうでもないと日夜、新たな課題を見つけて取り組んでいるようにも見えるが、「それでも基本、やっていることは昔からおんなじですよ」。それだからこそ、孔明も崇敬の念を禁じ得ない。

「あの2人は本当に凄いですよ。あの年になっても10代、20代と同じことを続けるなんて、そうそう出来ることじゃないですもん」。

年齢のことを言い出したら、自身もそろそろ一抹の不安を感じるお年頃になってきた。「やっぱり、体の疲れ具合なんかは去年とは微妙に違ってきて」。昨年は、戦う前からそのタイトル欲しさに思わず涙した日本オープン。「去年が本当にチャンスだったんじゃないか、って。もうダメなんじゃないかって」。つい弱気になってしまうこともあるという。

「まだまだ頑張る気持ちはものすごくあるんですよ。今までと変わらず賞金王を目指して開幕を迎える気持ちは満々なんです。でもねえ・・・」。屈強な心と体の奥底に、スポーツ選手ならば誰でも抱える年齢への不安を押し隠して男・孔明は今日も行く。

「今年こそ、てっぺんまで上り詰めれればいいですよね」。悲願の王座にむけて、今年も攻撃の手を緩めつもりはさらさらない。

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