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<病魔と闘う42歳。細川和彦の生きざま>

細川和彦が、難病指定の潰瘍性大腸炎の持病があることは、ゴルフ界ではよく知られたハナシだが、細川が極度の乱視であることは、あまり知られていないかもしれない。「ほんと、コースでもな~んも見えないよ」。コンタクトも試してみたが合わないし、さすがに不便だと十数年前は、先輩プロのアドバイスで、プロ野球選手も使用していることで人気のメガネをかけてみたりもしたのだ。

しかし、それを見たジャンボ尾崎が「メガネをかけている一流選手はいないぞ」と言われて、はたと考えた。いや、もちろん皆無ではない。たとえば、アメリカならトム・カイト選手とか、日本なら中嶋常幸とか・・・。

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「でも一人か二人だろう? メガネで一流にはなれない」と、ジャンボにたたみかけられ納得したという。「確かに、しばらくかけてプレーをしてみたんですけど」。逆に不便なことこの上なかった。「雨の日なんか最悪で、曇るし、水滴はつくし・・・。全然ゴルフに集中できなかった」という。

それですぐに外してしまったのだが当時、徐々に浸透しつつあった視力矯正手術に踏み切る勇気もなかった。「A型なんでね」。いろいろと気に病むほうと自覚している性格は、術後の後遺症が心配だったという。例の持病も、そういう性格とまったく関係しないわけではなさそうで、「アマチュアの方なら休日のストレス発散ということになるんだろうけれどね」。

それが職業となれば、「俺の性格的にはゴルフは一番、良くないスポーツかも」と、笑ったものだった。

ひとたび再発すれば、1日に50回もトイレに行き丸1ヶ月も病院のベッドで朝から晩まで点滴を受け続けなければいけない。そんな壮絶な闘病生活を経験しながら、スポーツの第一線で活躍を続けることは、同じ病いを抱える人たちには大きな希望の灯りになる。

「自分でも、そう思って一生懸命に頑張っているんですよ」。昨年は、2年ぶりのシード復活を果たして男泣きに泣いた42歳は今年もまた病魔と、シード権の確保とも格闘しながら、男・細川きょうも行く・・・!!

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