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ツアープレーヤーたちのイメチェン<矢野東>

いまをときめくトッププロ、矢野東のデビュー当時はなかなかのインパクトがあった。茶髪にピアス、胸元にはシルバーのアクセサリー。ゴルフウェアは足に張り付くピタピタパンツと、およそプロゴルファーらしからぬスタイルに、賛否両論が飛び交ったものだ。

確かに彼は、当時のゴルフ界にあって少々浮いた存在でもあったかもしれない。しかし、一方で矢野が新たなファン層拡大に一役買ったことも確かだ。あれからちょうど10年が過ぎた今、それは決して奇抜なスタイルではなくなっている。

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石川遼の誕生が、それを象徴している。街着とさほど変わらないおしゃれなウェアを颯爽と着こなす17歳は、その爽やかさと礼儀正しさも相まって世間をたちまち虜にしたが、それはかねてより「ゴルフのイメージを一新したい。若い子が見て、ゴルフをやりたいと思えるようなツアーにしたい」と言って、どんなに批判を浴びても頑固に自分流を貫いてきた矢野の功績も少なからずある。それを証拠に、デビュー当時の石川は「矢野さんのファッションがお手本です」と言ったものだ。

そして時代はダボダボの3タックパンツから、矢野を代表するようなスリムなパンツに一気に移り変わった。今年は原色のカラーパンツが花盛りで、男子ツアーも女子に負けず劣らずの華やかさとなっている。

また、昨年10月には中嶋常幸の長男(中島)雅生が、さらに今年になって宮里優作がなんとピアスをつけて登場。耳たぶには“開運のツボ”が集まっているともいわれているそうで、そこに穴を開けると運命が変わるとか、幸運が訪れるとの言い伝えもある。

中島もそんなジンクスにあやかっての大英断だったがご利益あってか、がっちり初シード入りを果たしたし、今年こそ悲願のツアー初制覇を狙う優作も「これからは自分に規制をかけないで行く」と決め、そんな決意の表れとして左耳にピアス、またいかつい“ボウズ頭”と大変身で開幕に臨むなど“第二の(?)矢野東” が続々と誕生している。

ところがだ、ここにきて“先駆者”といってもいい本人に、心境の変化が出ているのだ。
というのも今年、よ~く見てみたら矢野の左耳にトレードマークのピアスがないのだ・・・!!これはどういうことか。さっそく本人を直撃してみたら、「今年から、コースでは外すことにしてるんです」という答え。

なんでも、片山晋呉と最後まで賞金レースを繰り広げ、メディアの露出が増えた昨シーズン、自分の姿を客観的に見たときに思ったのだそうだ。「ゴルフウェアに(ピアスは)ねえな、と。我ながら、カッコ悪く思えてやめた」という。さらには「なんか、チャラチャラしすぎてるんじゃないかなと思った」とまで言ったから驚いた。

今年、32歳。そろそろ中堅と呼ばれても良い年齢にさしかかったことも、影響しているのだろうか。ツアーきってのイケメンプロの今回の“逆イメチェン”も、昨年の禁酒や肉体改造の流れか。アスリートプロへの本格的な移行への前触れのひとつか。いずれにしても、ゴルファーとしてますます脂の乗るお年頃だ。今年も相変わらず矢野が、目の離せない選手のひとりであることに間違いはないのである。

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