横田真一、自律神経向上でスコアも上々
<トホホな開幕戦・・・ヨコシンの災難>
ちょっと前の話になるが、先月のジャパンゴルフツアーアジアシリーズ2戦の後日談である。「タイランドオープン」と「インドネシアPGA選手権」では、開催が決まったときからこんな噂がまことしやかにツアーに流れた。
「絶対にお腹を壊すぞ!」。
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もちろん、誰でも絶対に、ということはありえないのだが、それでも数人の体験者が警戒心をあらわにすれば、自然と不安は蔓延していく。
それで用心のために、インドネシアはキャンセルした選手もいくらかいたことは否めない。たとえば、ベテランの河井博大も、もともと胃腸が弱い上に、かつて真夏の大会で熱中症で倒れた苦い経験もあって、出場を見合わせたと語っている。
まあ実際は、大方の選手が何事もなく帰国したのだが、中でもまんまと噂通りの症状に苦しんだのが、ヨコシンこと横田真一だった。「特にインドネシアはやばい」という前評どおり、ジャカルタから帰ってその足で出場したチャレンジトーナメントの開幕戦「Novil Cup」で徳島市内の病院に駆け込んだ。
「何か向こうで悪いものを食べたとか、思い当たる節は何もない」。それでも結局、1週間も下痢が止まらず、大変だったそうだが6位タイできっちり大会を終えたあたりはさすがツアー2勝の実力者であるが、災難はそれだけでは終わらなかった。
今度はジャパンゴルフツアーの開幕戦。「東建ホームメイトカップ」は2日目に、トホホな顔で上がってきた。「ヤケドをしました・・・」。
その日は、季節外れの冷え込みにぐっと気温が下がったこと。また、良いと聞けば必ず試してみないと気が済まない性格は、つい先日こんな情報を入手して、さっそくやってみたのだ。「肝臓を温めると代謝が良くなって、免疫力も上がるとか」。逆に脾臓は冷やすと良いそうで、右の脇腹にはカイロ。左側には氷嚢をつけてラウンドしたのは良かったのだが、「カイロを体に直に貼ってしまって・・・」。知らないうちに、低温ヤケドをしていたそうな。
下痢にヤケドに、さんざんだった今季国内初戦。順天堂大学で学ぶ「フォースタンス理論」の研究は順調だが、自身の成績で示すことが何よりの成果となる。恩師の廣戸聡一先生もかねてより「本業で、結果を出してもらわなくちゃ」と話しているだけに、2013年以来のヨコシンのシード復活が待たれる。