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<金庚泰(キムキョンテ)が一足お先に最終戦。「また来年・・・」>

19歳の松山英樹さんの史上3人目のアマチュアVに、すっかりかき消されてしまったが、昨年の賞金王は、その三井住友VISA太平洋マスターズが今季日本ツアー最終戦だった。

予選2ラウンドは、同じ組で回った中嶋常幸が「ミスパットが多いね」と、ホールアウト後に、気の毒がるほどグリーン上に精彩を欠くなど、今年は「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」で1勝を挙げたものの、後半戦は伸び悩んで、2年連続の王座はならなかった。

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話題は全部、同い年のベ・サンムンに持って行かれたかっこうだ。中盤も、「ドライバーもアイアンも全部ダメ」と、昨年ほどの安定感はなく、このままだと賞金ランキングもトップ5から外れそうな気配だが、そのかわりにしっかりと母国ツアーで存在感を示していた。

韓国ツアーはわずか5度の出場ながら、1勝に2位2回とあいかわらず効率的な戦いぶりで、2007年に続く2度目の賞金王に輝いた。「日本ではいまひとつでしたが、良い1年でした」と、ニッコリ。

日本ツアーの最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」も休んで、同週の南アフリカツアーのネッド・バンクゴルフチャレンジに出る。なんでも、「世界で12人しか出られない大会」といい、賞金総額は500万ドル。日本円にして約4億円の大会で、一攫千金を狙う。

今年はギリギリまで迷っていた米ツアーのファイナルQスクールは、ちょうど調子を崩していたこともあって、キャンセル。「来年も日本で頑張ります」とは、ファンにとっては朗報だ。

年明けから、米ツアーにも積極的に参加して、調整を積むという。「また来年、お会いしましょう」。あのいつもの静かな微笑みを残してひとまず、日本を後にした。

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