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<岩田寛のブログが更新されなくなった本当の理由>

岩田寛のブログが3月12日を最後に更新されなくなっていた。ちょうど震災直後の中断だっただけに、「何か思うところがあるのかも」と、関係者の間で懸念する声もあったのだが、実情は違った。

宮城県出身。知人を津波で亡くした。それだけに、むしろ「震災に関して言いたいことは、まだまだ山ほどあった」という。義援金を募るためのリンクを貼ろうと試みたこともある。しかしその作業中にいったんログアウトしたら、「二度とページに入れなくなった」のだそうだ。

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「それで更新出来なくなったんです」と、その理由を打ち明けたが、そんなやむにやまれぬ事情も本人にはむしろ、ホッとする部分もあった。日々のささやかな出来事をつづる日記の着眼点はツボを得ており、言葉使いも巧みだった。「本はまったく読まない」という岩田だがそのかわり歌謡曲の歌詞や、他のスポーツ選手のコメントなどを読むことは好きだそうで、そこから独特の表現力は養われたようなのだ。

おかげでたいへん好評だったブログは「いつも見てます、とか面白い、とか声をかけられることが多くなって」。だがそれが、実は本人には重荷になっていたというのだ。「次も面白いことを書かなくちゃというのがプレッシャーになって・・・」。まるで、お笑い芸人ばりの重圧に、押しつぶされそうになっていたという。

それに、「オヤジが俺のブログを見ていることも嫌だった」。ある日、「ああいうことは書かないほうが」と内容に口出しされた。ブログでは“饒舌”な岩田も、「家ではキャラが違うんで」。普段、無口な息子は、外でのもうひとつの顔を見られた気恥ずかしさもあったのだろう。

そんなことも重なって、まだ再開のめどは立っていない。だからファンは、岩田の近況をご存知ない方も多いだろうから、ここで勝手に岩田になりかわって報告させていただくが、8月は2週間のオープンウィークで、怪我をした。サンダル履きで出掛けた先の駐車場の角で、右足小指を強打した。しかしそのまま我慢して練習を続けていたらとうとう痛みも限界に。

病院でシップをもらい、毎日冷やして治療を続けているが先週の関西オープンは「歩くとまだ痛い」と、もらしていた。それでもしっかりと予選を通過して4日間を戦った。「自分に期待していなかったのと、キャディに“今日の目標は2オーバー”と言われてかちんと来た」と、逆に発奮。初日は一時は5アンダーまでスコアを伸ばす活躍をした。しかし上がりホールで連続のダブルボギーに「清々しかった。らしさが出た」と、独特の表現でその心境を言ったのは、これまでにも絶好のチャンスを迎えながら、上がりホールで大ポカをして、フイにした経験が何度かあるから。

「でも今回のはキレたからじゃないですからね。地元ではみんなそう思っているかもしれないけれど」。被災地を思って、「二度とキレない」と決意したこともあり、懸命にプレーした結果だったと今回ばかりは口頭でアピールするのも忘れなかった。

「そのうち、またブログも始められたら」。そうしたら、今回のような事態も自分の言葉でそつなく報告出来るようになる。

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