プロ11年目の広田、ツアー初優勝!支えてくれた家族に最高の「父の日」プレゼント/マンダムルシードよみうりオープン
ツアープレーヤーたちの小さな悩み<秋葉真一>
6月のマンダムルシードよみうりオープンで自己最高の2位に入るなど大健闘。今年40歳にして、初のシード権入りを手にした秋葉の目下の悩みの種は、最近はやりのあの言葉だ。
「秋葉系・・・って、なんかテレビとかで聞くたびに、すんごく落ち着かない気持ちになって・・・」。
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秋葉系(あきばけい)とは、電気街で有名な東京・秋葉原と、そこにたむろする人たちのことを指す言葉で、パソコンを自由に操る、いわゆるオタク系の人を意味する流行語だが、たまたま、それと苗字が同じの秋葉には、気詰まりで仕方ない。
せめて、自分もパソコンに明るければ多少は納得もできようが、「メールさえ出来ない。完全なパソコン音痴」と、きている。しかも、神奈川県出身の秋葉は、これまで秋葉原に足を踏み入れたことさえないのだ。
「なのに、な~んか、その言葉を聞くたびに僕までオタクになった気分がして。よりによって、な~んで、僕の名前が流行っちゃったのかな~って・・・」。ボソボソとボヤきつつ、苦笑した。入団したばかりの実業団野球チームが、直後に倒産。一念発起で秋葉がプロの道を目指したのは20歳のときだった。たまたま、研修生として入ったコースに佐々木久行がいて、それ以来、尊敬できる先輩としてずっと目標にしてきた。「プレーのリズム、スイング・・・。すべてにおいて天才的で、盗むべきところは多い。佐々木さんのあとを追って、ここまでやってこられたようなものです」と、秋葉は言う。
今年、その佐々木を賞金ランキングで抜いたが、「なに言ってんですか。佐々木さんは、ツアー3勝の実力者。僕なんか、まだまだ遠く及びません」と謙遜しつつ、来年の目標はズバリ「ツアー初優勝」だ。先輩の背中を懸命に追い続けながら、いつか肩を並べるまでになることが、ゴルフ界のアキバ系(?!)の、ひそかな夢でもある
トーナメントで起こったルール裁定の実例
<アジア・ジャパン沖縄オープン>
2日目、18番グリーン奥のギャラリースタンド付近で競技委員要請があった。球はギャラリースタンドから50センチ手前で止まっていた。
立ち会った競技委員は、旗から球に対して円弧を描きその球から1クラブレングスでギャラリースタンドに入り込むので臨時の動かせない障害物の「介在する場合」を適用して、ギャラリースタンドの付け根から1クラブレングスをとり、さらに1クラブレングスを取った所でプレーさせようとしたが、物理的な障害から避けられずホールに近づかずその障害を避けうる最も近い地点から1クラブレングス以内にドロップしてプレーするよう指示した。従って球の止まった箇所からはかなり離れたところでのプレーとなった。
読者の皆さん、「介在」というと球と旗を結んだ直線上に臨時の動かせない障害物があるものと思うが、それだけではなく球がギャラリースタンド等の前にあっても旗に対して円弧を描き1クラブレングス以内で臨時の動かせない障害物に入る場合は「介在」の規則が適用となります。