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ツアープレーヤーたちの初挑戦<高山忠洋>

2005/07/04 09:00

全英オープン日本予選の最終戦にあたるミズノオープン上位4人の資格で、高山忠洋がその出場権を手に入れた。初参戦となるメジャーの舞台は、憧れのセントアンドリュースだ。

田中秀道の初優勝シーンを見てプロゴルファーになることを決意した元・高校球児が、初めて“ゴルフの聖地”について知ったのは、漫画本からだった。ちばてつやさん原作の『あした天気になあれ』は、いつか全英オープンでの優勝を夢見る中学生・向太陽の物語。

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当時、高山の家にはなぜか13巻から15巻までが置いてあった。その3巻を夢中で読みあさった高山は、すぐにその前後が読みたくなって古本屋に駆け込み、全巻読破したのをきっかけに、すっかり自分も、世界最古のメジャー戦に魅せられてしまったのだった。

当時は、まだそれほどゴルフの知識がなく、「全英オープンは毎年、セントアンドリュースだけでやっていると思い込んでいた時期もあって。自分も太陽のようにあの場所に立ってみたいなあって、すごく思うようになったんですよ。それだけに今回、初出場のメジャーがセントアンドリュースだってことが、ほんとうに嬉しいです」と、目を細める。

まだ、かの地に実際に立たないうちは、「どんなものか、さっぱり見当がつかないし、目標とかも、とにかく行ってみないことにはピンと来ない」と、首をかしげる高山。今週末にも、イギリスに向けて出発する予定だ。

「現地に着いたら真っ先に、18番の橋(スウィルカンブリッジ)で記念撮影をしよう!」。同行する専属キャディの東勝年さんと、今からそんな話で盛り上がることで、初メジャーの舞台へと思いを馳せる高山なのだった。

なお、今月14日に開幕する今季メジャー第3戦『全英オープン』には高山のほかに、同じくミズノオープン上位4人の資格で、クリス・キャンベルとデービッド・スメイルと、サマヌーン・スリロットが、また、5月の『日本プロ』から6試合の獲得賞金を合わせたいわゆる全英オープン日本予選ランキング上位2人の資格で韓国のS.K.ホ藤田寛之が、それぞれ出場権を獲得した。

ほかに、片山晋呉Y.E.ヤンが昨年の賞金ランク上位2人の資格で、谷口徹が昨年の日本オープン優勝者の資格で権利を得ている。

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