ツアープレーヤーたちのハプニング<横田真一>
2005/06/06 09:00
ジャパンゴルフツアーの選手会長・横田真一がいまハマっているのは、コース池にいる魚の餌付けだ。先月の三菱ダイヤモンドカップの3番パー3は、浮島グリーンが美しいホールだった。グルリと取り囲む池には、釣り好きの横田にはたまらない、ブラックバスがうようよと泳いでいた。
練習日の火曜日。ラウンド中にそれを発見した横田はうれしくなって、そこらに這いまわっていたミミズを拾って投げ込んでみた。すると、バシャバシャと水しぶきをたてたながら、ものすごい勢いで魚たちが集まってきた。
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ますますうれしくなって、専属キャディの山田真一郎さんとミミズをかき集め、しばし餌やりタイム。魚たちの喜ぶ様子に、和んだのだった。
それにすっかり味をしめたのか、翌週のJCBクラシック仙台の水曜日にも、18番グリーン横の池で、山田さんと和やかに鯉の餌付けをしている横田が発見されている。
そんな「生き物好き」な横田には皮肉ともいえる「事件」が起きたのは、その週の大会初日。木曜日のことだった。7番パー5のティショットは、フェアウェイど真ん中。会心のショットに満足げに歩き出したとき、セカンド地点で待機していたフォアキャディさんが数人、悲鳴を上げながらコースに飛び出していくのが見えた。
「な、何事?!」と、あっけに取られ目を凝らしていると、あっという間に近づいてきた黒い物体が、鳴きながら横田のボールをくわえて飛び去って、すぐそばの木の上で勝ち誇ったように「カアカア」と鳴いた。「その声はまるで、『や~い、取ってやったぞ~』って、言ってるみたいでしたよ」(山田キャディ)。
カラスにボールをさらわれた横田は、ボールがあった場所に無罰でプレースしてプレーを続行したが、ホールアウト後も「魚には餌をやって、カラスにはあげなかったから拗ねちゃったから、盗られちゃったのかな…」と真顔で、しきりにクビをかしげていたのであった。
トーナメントで起こったルール裁定の実例
<三菱ダイヤモンドカップゴルフ>
3日目、15番ホール、パー4のグリーン上で競技委員要請があった。先にグリーン上に止まったAの球を、後からセカンドショットを打ったBの球がAの球に当たり動かしたようだ、とのことでした。
砲台グリーンであるためプレーヤーサイドからは動かされたのが確認できなかったが、プレーヤーAは「打って行った方向と明らかに違う場所に球が止まっている」との主張であった。
立ち会った競技委員は、そのグリーン周りにいたギャラリーの複数証言によりAの球は後からストロークしたBの球により動かされた事実確認をし、プレーヤーAにはギャラリーの言っている最初に止まっていた箇所にリプレースしてプレーを継続することを伝える。
読者の皆さん、打ち上げのホールでは起きがちですが証言などを得られないと憶測などでは球の位置を変えられませんのでご注意をしてください。