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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの遊び心<井戸木鴻樹>

2006/11/06 12:00

ホールアウトして、選手たちが真っ先に向かうアテストルームはいわばツアーにおける“聖域”と言っても良い。そこで同伴競技者のマーカーとスコアチェックをして自署を済ませ、カードを提出して部屋を出るまでプレーは成立しない。むしろ、アテストこそその日の“メインイベント”といっても過言ではないくらいだ。

だからファンのみなさんにも原則的には、アテスト前は選手にサインを求めることもお断りしている。その部屋に入れるのはボランティアマーカーさんと、スコアチェックの方と、ツアーの競技委員ら限られたスタッフだけ。選手ができるだけスコアチェックに集中できるよう、配慮されている。

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そして、この部屋に入る瞬間こそいちばん選手の素顔が見えるときかもしれない。好スコアに笑顔満面で入ってくる選手。大叩きして、沈んだ表情で足を踏み入れる選手・・・。

たとえファンの皆さんの前では愛想良く振舞っていても、その日の自分の結果と対峙する瞬間は、さすがに取り繕えないのだろう。その中にあって、常に変わらずひょうひょうとこの部屋に入ってくるのが井戸木鴻樹だ。シード復活をかけた今年もその精神状態は尋常ではなかったはずだが、大阪府茨木出身。

こてこての関西人は、ついサービス精神が出てしまうのか。ボランティアマーカーさんに自分のスコアを読んでもらうとき、決まって一発ボケをかます。「井戸木のスコア、お願いします」と言うところを、「エドキ、お願いします」とか、「エノキ、お願いします」などと、自分の苗字をいろいろ変化させて言うのだ。

しかし、ツアースタッフが初めてそれを聞いたとき、自分の聞き間違いかと思ってとりあえず、その場をやり過ごした。そのあと、回数が重なるうちに「もしかしたら井戸木さんは、僕達を笑わそうとして言ってるのかもしれない」と思い始めた。「もしそうなら、今まで知らないフリをしていたのは失礼だったかも」と、思い切って本人に確認してみることにした。

すると案の定、満面笑みで「言うてる、言うてる“エドキ”て言うてる。・・・ときどき“エロキ”とかも言うてるで~」との返事。「やっぱり、井戸木さんのギャグだったんですね~」と言ったら、さらに爆笑の答えが帰ってきた。「ちゃうちゃう、ギャグとちゃうで~。ほらだって、青木さんはアメリカに行ったら“エオキ”。ゲーリー・プレーヤーはアメリカでは“ガーリ・プレーヤー”。僕のもそれと、同じこと」。

シレっとした顔でそんな説明をされてそのスタッフも、腑に落ちぬまま一応、笑っておいたのだった・・・。

今年、シード復活間近。先週の2日(木)には45歳の誕生日を迎え「あと5年はツアーで頑張りまっせ!」と元気な井戸木。強烈なキャラクターは、ツアーになくてはならない存在だ。

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