ツアープレーヤーたちの自慢<すし石垣>
2006/10/02 12:00
それは先週のコカ・コーラ東海クラシックのこと。すし石垣が得意そうに、1枚の色紙をかざした。「ほらぁ、いいでしょ~!!」。
そこには「AI54」の文字。しかもご丁寧にも「すしちゃんへ」と、書いてある。これはもしや、あの国民的アイドル宮里藍さんのサイン?!「へっへっへ」と、満面笑顔のすし。「・・・と思うでしょ? 実はね~コレ、藍ちゃんのサインをお兄ちゃんの優作が真似して書いたの!」と、種明かし。
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かたわらでその様子を伺っていた三橋達也が、珍しそうに色紙を手に取った。「へぇ~そうなんだ、優作がねえ・・・。偽物なんだけど、偽物じゃない・・・。ある意味、貴重な偽物だよね。へぇ~、面白い」。感心しきりの三橋に、すしがひとこと。「そんなに気に入ったって、あげないよ~!」。
なんでも、優作が冗談でペンを走らせながら、すしに断りを入れたそうだ。「・・・変なところで。売っちゃだめだよ。大事にしてね!」。その言葉に忠実に、「どこに飾ろっかなあ・・・」と真剣に思いをめぐらせるすしなのであった。
<すし石垣プロフィール>
1974年2月18日生まれ、埼玉県出身。本名は石垣聡志。97年のプロ合格以前から転戦していたアジアンツアーで、外国人には「SATOSAHI」の発音が難しかったこと。また「同じSで始まり、日本人であるとすぐに分かってもらえるから」という理由で、02年に登録名をいまのように変更した。
「プロでやる限りは、見に来てくれたお客さんを楽しませたい」とコースで見せる派手なパフォーマンス、通称“すしダンス”で大人気。だが肝心の成績が伴わず、今年は格闘家の山本“KID”徳郁さんのトレーナーでもある整体師の内尾政明氏の勧めもあって、シーズン中盤ごろから“封印”。これまでのような珍妙な動きはあまり見せなくなったものの、心を静かに落ち着かせるためとして、スタート前にコースに向かって拝んだり、口の中で呪文を唱えてからティショットを打つなど初シード入りに向けて奮闘中。それでも、彼の場合は「真剣にゴルフをしている表情も、なぜか見ていて楽しい」と 人気は高まるばかりだ。