ツアープレーヤーたちのプチ自慢<芹澤信雄>
2006/09/25 12:00
プロ23年目の芹澤がいま、ちょっと自慢したいことがある。それは本戦前日に行われるプロアマトーナメントで、今年ほぼフル参戦していること。本戦出場12試合中、11試合で“登板”しているのだ。
プロアマトーナメントは通常、今年のシード選手や賞金ランク上位の選手、前週の優勝者など、いま活躍中の旬な選手が選ばれることが多い。だが今年の芹澤は、シード権もなければ、ほとんど出番もないという状態。そんな選手が、毎回のように出場する例は、ある特定の選手をのぞいてほとんどない。それだけ芹澤がアマチュアのみなさんに人気があるという証でもあるのだ。
<< 下に続く >>
「成績は低迷してても、人気があるってけっこう凄くない?」と、胸を張った。
今年47歳。風呂場で「たるんで来た腹」を嘆きつつ、「年齢のわりには、かなり若さを保っているほう」という自負もある。また、その秘訣は「とにかく『人に見られたい!』という気持ちだ」と、芹澤はいう。
「ファンのみなさんに良いプレーを見てもらおうという欲が、何よりの原動力。そう思えば、やっぱりたくさん練習しなくちゃ、と思うし体も鍛えなくちゃ、という気力も沸いてくるというもの」。
ほかに、ウェア契約先の効果も大きいようだ。パーリーゲイツは、ポップで明るい色や柄が特徴だ。
「スタッフは、その中でもより派手な色を選んで持ってきてくれるから・・・(苦笑)。
たまに『さすがにこの年でまずいんじゃないか・・・』と不安になるようなものもありますよ。でもきっと、そういうのも颯爽と着こしてしまう“芹澤”を、求められてるんだな、と思うから。コースでも、それにあった身のこなしをしていかないと、という緊張感が、年齢より若く見える理由かも」。
これまでは、「中年の星になる!」が口癖だった。しかし、最近そのフレーズを変えたという。「これからは、ツアー界の“ちょい悪オヤジ”を目指します!」。
そのためにもぜひ今年は、シード権を取り戻しておきたいところ。「やっぱり来年の出場権もないんじゃあ、“ちょい悪オヤジ”も格好つかないからね」と笑った。