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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちのクセ<井手口正一>

2006/09/18 12:00

今年、初シード入りを目指して奮闘中の井手口正一。名門・近大を3年で中退してプロを目指すもその道のりは遠く、プロデビューは27歳(99年)と遅かった。長い下積み時代を経て、ようやく芽が出始めたのは昨シーズン。チャレンジトーナメントで2勝をあげて、賞金ランク1位に。その資格で今季ツアーの出場権を得たものの、今でもたまに頭をもたげるのが昨年までの“節約グセ”だ。

地元・熊本は、家と会場を往復するだけでも大変な交通費がかかる。チャレンジ時代、シーズン中はほとんど自宅に帰ることはなかった。経費を少しでも浮かせるために、風呂は近くの健康ランドなどを有効活用。移動の“足”兼“ホテル”は愛車のワゴン車『エルグランド』で。「“道の駅”とか、迷惑にならないところに停めて座席を倒して、そこにフトンをひいて寝ていた」という。

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「夜中に、たまに警察官に“コンコン”と窓を叩かれてビクっとしたり・・・(笑)」 職務質問を受け、自分はプロゴルファーだが、いまはまだ十分に稼げてないので、こうして車で寝泊りしています、と説明すると警官は「そっか~。頑張れよ」と、励まして去っていったという。

そんな涙ぐましい転戦生活は仲間うちでも有名で、その週の宿泊先を聞かれて「いつものとこ」と短く答えるだけで、みなすぐに察してくれるほど。

そんな苦労があったからこそ、「今の自分がある」という井手口。ツアーの出場権を得て、やや暮らしぶりは楽になっても「最低でも6000円はかかるホテル代が、もったいない、と思っちゃう」。周囲には見栄を張って「ホテルに泊まった」と言いながら実は、「いつものとこ」だったという週が、今でもたまにあるという。

その中で培われたのは強烈な「ハングリー精神」。できるだけ早く初優勝をあげて、「毎週、熊本から通えるような暮らしがしたい」という33歳。一見、温厚なその風貌には熱いものが流れている。

トーナメントで起こったルール裁定の実例

<PGMシリーズ第5戦かさぎチャレンジ>

1日目、9番ホール(パー5)グリーンサイドで競技委員要請がある。グリーン左の植え込みの中に打ち込んだプレーヤーはアドレスすると同じ植え込みの中にある照明設備のポールが邪魔するとの事でした。

立ち会った競技委員の裁定は、たしかに球の位置からするとアドレスしたときにそのポールが左足に当たり邪魔になるが、植え込みにある球をストロークするには数本の植え込みが邪魔をしておりとてもストロークして球にクラブヘッドが届くとは思えない、従って障害物からの救済は認めない旨、伝えた。 規則24-2b例外(a)(b)プレーヤーは、アンプレヤブルとしてホールに近づかず球から2クラブレングス以内にその球をドロップした。 規則28(c)

読者の皆さん、スタンスが道路にかかるなど球の状態を見ずに簡単に救済処置をしてませんか、球の状態によっては認められないことを知っといてください。

<サントリーオープンゴルフトーナメント>

1日目、3番ホール(パー3)グリーンサイドで競技委員要請があった。プレーヤーのティショットは池のさらに右へ打ち込んだので紛失のおそれがあると思い暫定球をプレーしてグリーンに向かったところ、グリーンサイドにいたフォアキャディーがその球はキックして池に入ったと証言しプレーヤーの球は池の中から見つかった。池に入ったときは暫定球を打てないことを知っていたプレーヤーは処置に困り競技委員を要請しました。

競技委員の裁定は、池に入ったことが解かったのは結果論であり、ティグラウンドから紛失の可能性があるとして打った暫定球は拾い上げて、最初の球で池の処置をすればよいことをプレーヤーに伝えた。 規則26-1、 27-2c

読者の皆さん、明らかに池に入ったときは暫定球は打てません、仮にプレーヤーが暫定球と告げて打ってもその球はインプレーとなりますのでご留意を・・・・

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