ツアープレーヤーたちの再認識<高橋竜彦>
2006/09/11 12:00
7月のUBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズでツアー通算2勝目をあげた“ご褒美”は世界ゴルフ選手権『ブリヂストンインビテーショナル』の出場切符。
まだ日本の出場権がないころに、アジアンツアーを転戦。米ツアーの経験もあるとはいえ、今回は「ほとんど、メジャーといっても良いビッグイベント」。ウッズやミケルソンら世界トップが顔を揃えた大舞台で、高橋竜彦はすっかり自分を見失ってしまった。
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また、幸か不幸か大会初日はデービス・ラブIII とのプレー。
ティグラウンドに立つなり「デービス、デービス」の大合唱が始まって、一種異様な空気に包まれた。
「日本の代表として、自分も良いプレーをしなくては」
そう思うほどに、何がなんだか分からなくなって、気付いてみれば81。
最下位のスタートに「恥ずかしかった」と振り返る。
同大会には予選カットがない。
いつもなら気になって仕方ない予選通過も、このときばかりは「いっそ、落として欲しい。帰りたい」と痛切に願った。
「もう二度とアメリカに来たくない」とまで思いつめたほどだ。
それでも、3日目以降はなんとか自分を取り戻し、スコアこそ3オーバーだったが、残り2日はまずまず満足のいく内容で回れたことで、高橋には新たな目標も見えてきた。
「次はしっかりと準備をしてまた挑戦したい」
今回、高橋が痛感したのは「この大舞台で実力が発揮できないこともまた実力のうち」ということだった。
たとえば、今年の全英オープンで5位に入った谷原秀人。
「もちろん、彼には実力がある。でも、もしメジャーの雰囲気にのまれてしまっていたら、その実力も出しきれなかったかもしれないでしょう。どんなときでも自分を100%できること。それも、実力のうちなんだと・・・」
だからこそ、これからはもっともっと経験してレベルを上げて、大舞台で力を出し切れる選手になりたい」と痛感したのだという。
そして、そんな高橋が大舞台で再認識したのが「やっぱり、日本ツアーは世界で一番良いツアーである」ということ。
「よくみんなはアメリカが一番みたいなことを言うけれど。僕は、レベルの高い選手がいるからといって世界で一番のツアーとはいえないと思う。たとえば今回も、ギャラリーや選手のマナーは日本のほうが上だと感じましたしね」
UBS日本ゴルフツアー選手権の優勝スピーチでも、「日本ツアーが一番好き」と言った高橋。
「大好きなツアーでまた一生懸命戦って、いつか世界でも勝負できる選手になりたい」
新たな目標を胸に、飛躍を目指す。
トーナメントで起こったルール裁定の実例
<34thフジサンケイクラシック>
1日目、10番ホール(パー4)グリーンサイドで競技委員要請があった。グリーン左サイドにある松の木に載ってしまった。かなり高いところに球が載っているため、立ち会った競技委員も双眼鏡で球の種類や番号を確認しようとしたが、いろんな角度から見てみたが枝や葉が邪魔でボールに付いたマークやネームが見えない。
5分以内に本人の球と立証するものが得られなかったので紛失球となった。 規則27-1
読者の皆さん、球が見えているだけではアンプレヤブルの処置も出来ません、自分の球と確認できないときは紛失球となってしまいます。