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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの失念<手嶋多一>

2006/09/04 12:00

順番こそ前後したり、そのポーズも選手によってさまざまだが優勝の瞬間は通常、ギャラリーの声援に応えてガッツポーズ。そのあと、同じ組で回った選手やキャディから祝福の握手を受け、最後に自分のキャディと歓喜の抱擁、健闘を称えあう握手をして・・・。

と、たいていは、そんな感動のシーンとなるはずなのだが、2週前のアンダーアーマーKBCオーガスタでは、少しだけ様相が違っていた。

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地元・福岡での嬉しい初勝利をあげた手嶋多一はもともと照れ屋な選手らしく、やや控えめにガッツポーズ。同じ組の選手たちと笑顔で握手を交わし、専属キャディの古田土(こだと)和則さんもその一番最後に控えて「さあ次は自分の番」とばかりに右手を差し出していた。

・・・が、その手に握らされたのは無情にも、いま使い終えたばかりのパターのみ。しかも手嶋は、事務的に言ったのだ。
「これ、片付けといてね」
古田土さんはやや引きつった笑みでパターを受け取って、チャンピオンと歓喜の抱擁をかわす変わりに、同じ組で回ったドンファンの帯同キャディと抱き合うしなかったのだった。

これについて手嶋は、「(古田土さんのことを)忘れていたわけじゃないけれど。・・・他の選手に挨拶しなきゃ、とか、ギャラリーにウィニングボールを投げなきゃとか、他のことに気を取られていたんですよ」と弁明した。

手嶋と古田土さんの付き合いは、もう10年以上になる。“黒子”に徹し、必要なときに必要なものを絶妙のタイミングで黙って渡してくれたり、アドバイスを送ってくれたりする古田土さんは手嶋にとって、もはや欠かせない存在だ。
それはまるで空気のようで、今回もやはり最後まで静かに3年ぶりの優勝を見守ってくれた古田土さん。
あまりにもさりげないそのサポートに、手嶋も歓喜の瞬間でさえつい普段どおり振舞ってしまったのだろう。
そんなことからも、互いの信頼関係が伺える。

それでも、このお詫びに「次は必ず抱擁するよ」と、ベストパートナーに約束した手嶋。

引き続き好調なだけに、そう遠くなさそうな今季2勝目。そのときには必ずあの埋め合わせをしようと思っているそうだ。

トーナメントで起こったルール裁定の実例

<アンダーアーマーKBCオーガスタ>

3日目、7番ホール(パー4)のセカンド地点で競技委員要請があった。ティショットした球に同伴競技者のティショットした球が当たり動かされたとの事であった。

競技委員は、目撃者の証言はあったものの動かされた箇所が特定できなかったので、球があったと推定されるところに動かされた球をドロップするよう伝えた。 規則18-5、20-3c(ⅰ)

読者の皆さん、このケースで箇所が特定できれば動かされた球はリプレースとなります。

<PGMシリーズ第4戦大日向チャレンジbyGMA>

1日目、5番ホール(パー4)この日は「芝草の短く刈ってある区域」にある球は1クラブレングス以内に動かすことが出来るプリファードライのルールが出ており、その規則を適用したプレーヤーはクラブを置いて先端に球をプレースしました。その後、クラブを取り除くときに球を動かしてしまったとの事であった。

競技委員の裁定は、距離を測っていたことに直接的に結びつけられるとして、その球を無罰でリプレースさせた。 規則18-6

読者の皆さん、ボールマークなどの行動でも直接的かどうか判断するときがありますが、その行為全てが認められるわけではないので慎重に対処してください。

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