ツアープレーヤーたちを支える人々<キャディの進藤大典さん>
2006/06/26 12:00
先週、このコーナーでご紹介したプロキャディの進藤大典さんが、快挙を達成した。2週前のマンダムルシードよみうりオープンで、“2試合連続優勝”をあげたのだ。
「なんだその程度のことか・・・」と、思われるかもしれない。もちろん、進藤さんが誰か特定の選手の専属キャディだったならば、たいしたことではないかもしれない。しかし、今回すごいのは、それぞれ別の選手のバッグを担いで勝ったことだ。
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はじめの1勝はJCBクラッシック仙台で谷原秀人のツアー通算3勝目をアシスト。2試合目は、マンダムルシードよみうりオープンで増田伸洋のツアー初優勝を導いたのだ。いずれも今年、年頭から決まっていたキャディ割り。優勝が重なったのは偶然だったとはいえこれは、ツアー史上に置いても珍しい出来事といえるだろう。進藤さんが、キャディとして持っている運の強さが伺える。
増田には2試合目となるよみうりの会場で、会うなりこう言われたという。「大典!!お前、仙台で俺の分の運まで使い果たしてきたんじゃないだろうな!!」
進藤さんは、動揺だにせず言い返した。「大丈夫です!!伸さんの分も、ちゃんと残していますから!」
頼もしい有言実行ぶりに感激し、勝った瞬間、名キャディにむしゃぶりついたチャンピオンは、そのまま18番グリーン手前の池まで引っ張っていって、2人揃ってどっぽ~ん!!
進藤さんは、先のJCBクラシック仙台では、なぜか自分一人だけが池にはめられた。
全身ずぶ濡れになって、散々な目に遭っているだけに「今回は絶対にヤダったのにいぃ!!」と悲鳴をあげつつ、喜びいっぱいだった。
トーナメントで起こったルール裁定の実例
<セガサミーチャレンジ>
2日目、スコア記載エリアにて自己申告があった。9番ホールセカンド地点でカート路(2メートル幅)横のカジュアルウォーターからの救済処置をした際、ニヤレストポイントがカート路上になるところをカート路を飛び越えたところにニヤレストポイントを決定してプレーしてきたとの事であった。
競技委員の裁定は、本来のニヤレストポイントの位置とプレーヤーの設定したニヤレストポイントの位置を確認し、誤所からのプレーであることからそのホ-ルに2ペナルティーを付加して提出するよう伝えた。 規則25-1、20-7c
読者の皆さん、救済処置は重なっていてもカジュアルウォーターの処置をした後、カート路からの処置を取るようにひとつ々順序よくしなければなりません。
<マンダムルシードよみうりオープン>
1日目、3番ホール(パー3)のグリーン上で競技委員要請がある。ショートパットをストロークする際、キャディーが傘をプレーヤーの後ろからさしたままの状態で行ったとの事でした。
競技委員の裁定は、プレーヤーとそのキャディーからの話で事実関係に間違いが無いことから2ペナルティーを付加するように伝える。
読者の皆さん、自分で傘をさしたままパットしても罰はありませんが、他の人から物理的援助や風雨などを避けるための保護は受けられません。