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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの今年のテーマ<横田真一>

2006/05/22 12:00

今年のテーマは「ナルシスト」だそうだ。そのために、まずは外見をせっせと磨いている。「ゴルフはまず“格好良さ”から」と、ウェアやシューズなど、小物類まで極める。イタリア製の高級生地で作られたスラックスは、足のラインに沿ったスリムタイプ。ポロシャツにベスト姿も、タイトなシルエットで決める。靴は、8万円もするという本皮製の先細りのスパイク。「黒のパンツに、茶色の皮靴とか・・・。この組み合わせはナルシストにしかできないんです」と、ちょっぴり得意げだ。

手袋も、8000円もする最高級品を愛用。厳選された本皮だけあって、肌に吸い付くようにピタリとフィットする。「ナルシスト気分がいっそう高まる」のだという。

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外見に自信が持てれば、それがこのままプレーに結びつくという発想。「いまは、“僕のゴルフを見てください”状態でやっている」という横田。プレー中も、長いバーディパットを決めて「どうだ!」とばかりにギャラリーに流し目を送る自己陶酔ぶりは、デーブ大久保から仕入れた情報だった。「いま、大リーグで流行ってるらしいんです。“ナルシスト”になりきることで、力を存分に発揮しようと。そういうメンタルトレーニングが主流らしくて」。さっそく、横田も取り入れることにしたという。

もっともまだ、取り組みだしたばかり。内心は照れくささでいっぱいで、まだまだ“ナルシスト”にはなりきれていないが、「男子ツアーを盛り上げるためにも、照れてる場合じゃない。思いっ切りうぬぼれてプレーしたいと思ってます!」と。

昨年に引き続き、選手会長の続投も決まった。「僕らがやるべきことに、終わりはない」が口癖。毎週、ツアーのホームページを通じて届くファンメールには、横田に男子ゴルフの大改革をのぞむ声がたくさん寄せられる。それにひとつひとつ、丁寧に目を通していく。
「中には厳しい意見とか、説教なんかもありますが(苦笑)、それだけみなさん僕らに期待してくれている、ということ。・・・全部実現するのは無理だけど、それでも、できるだけ応えていきたい」
ゴルフと会長職の両立ははたで見るほど楽ではないが、共通項は「僕らをもっと見て!」という熱い思い。
いつでもどこでも“ナルシスト”になりきって、男子ツアーを引っ張っていく。

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