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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの主従関係<川原希>

2006/05/08 09:00

プロゴルファーにとって、キャディは唯一の味方。もちろん、はじめからキャディに何も求めず「ただバッグを運んでくれればいい」と割り切っているプロもいるが、それにしたって選手との“相性の良さ”は最重要事項だ。

今年から新しく、新田隆三郎さんとタッグを組んだ片山晋呉も「・・・ある意味、僕らはコースでキャディにしか当たれないわけだからね」と、こぼしている。20キロを越すバッグとともに、選手の気持ちも背負って歩いている。距離感、クラブ選択、グリーン上の読みなど、基本的な役割以上にキャディには、時には理不尽とも思える選手の腹立ちをも受け止める度量の大きさが、求められているのかもしれない。

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もう何年もコンビを続ける選手もいれば、1試合ごとにキャディをとっかえひっかえする者もいる。キャディとしょっちゅう揉め事を起こす選手もいるし、家族以上の付き合いを望む者もいる。話し相手以上の役割を求めないプロもいるし、何から何までキャディに任せっきりにする選手もいる。

そして中には、任せておきながら失敗をすべてキャディのせいにしたがるプロも。
「・・・けっこう、そういう人多いんですよ」と、話してくれたのは川原希だ。
「どんなにキャディが正しかろうが聞く耳持たず、とにかく自分が一番ていうタイプ。でも、そうしないとやってられないという気持ちも分かるんです。ミスをいちいち反省して、悔やんで・・・なんてやってたらプレーに集中できない。だから、いっそ他人のせいにしてしまう。そうやってミスを即座に吹っ切って、次のショットに集中していくんでしょう」

そういう川原は、それとはまったく逆のタイプだ。
今年、専属契約を結んだサイモン・コリンズさんと、コースで徹底的に話し合い、意見を尊重し、2人の共同作業でプレーを構築していく。ときには、意見が割れることもある。大激論に発展することもある。それでも、サイモンさんは絶対に譲らない。

「キャディによっては、最後にはけっきょく選手の意見を尊重してくれる人もいるけれど。サイモンは頑固だからね。僕がそれに反発して、たまにサイモンの意見を聞かずにやることもあるんです。案の定ミスすると、サイモンは『ほら見ろ』って表情で僕を見てる。悔しいんだけど、改めてサイモンは凄いって思う瞬間。・・・そういうやりとりが、僕にはとても楽しい。2人でやってるって感じがするから」

サイモンさんのキャディとしての腕に、「絶大な信頼を置いている」という川原。「キャディが選手にクビにされないか、ってビクビクするのが普通なんだろうけど、僕らの場合は逆。僕がサイモンにクビにされないかっていつもビクビクしてる(笑)。これはある意味、ビジネスだからね。キャディの側も、稼げない選手にいつまでもくっついてるわけにはいかない。有能なキャディがいつまでも相棒をつとめてくれるよう、僕が頑張らないといけない。・・・どっちが雇われの身か・・・怪しいもんです」と、笑った。

プロとキャディの関係にも、いろいろあるのだ。

トーナメントで起こったルール裁定の実例

<第47回「中日クラウンズ」>

2日目、15番ホール(パー5)のセカンド地点で競技委員要請があった。プレーヤーのティショットの球は、右ラフで靴を脱いで観戦していたギャラリーのその靴の中に入ってしまった。

競技委員は、プレーヤーに靴の中の球を靴のあった場所の真下の地点にできるだけ近い所で、ホールに近づかない場所にドロップするように伝えた。

読者の皆さん、「動かせる障害物」に接した場合でその障害物を取り除いたときに球が動いたときはリプレースですが「動かせる障害物」の中や上にある場合はドロップとなります。規則24-1b

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