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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちのお気に入り<サマヌーン・スリロット>

2007/07/16 11:50

マイケル・ジャクソンになりきって、クラブハウスに入ってきたのがシード3年目、タイ出身のサマヌーン・スリロットだ。つい数週間前までこんなに長髪ではなかった。「いつのまにこんなに髪が伸びたのか?!」と思わず目を疑ったが、事情はすぐ分かった。

ロン毛のカツラがくっついている仮装用のハットを被っていたのだ。カラクリが分かれば納得もいくのだが、いきなりこの姿で現れると他の選手たちも呆然と「サマヌーン、どうしちゃったの?」と驚いて声をかけるが、本人はただすまし顔でハットの先をつまんで
みせるだけだからますます謎めく。不思議そうに首をひねる選手たちの様子が、本人には可笑しくてたまらない、と言った感じだ。

ほかのタイ選手いわく「いつも悪戯好き」のサマヌーンの目下のお気に入りグッズだそうだ。仲良しの塚田好宣に都内六本木の安売り量販店に連れられていったのが先月末。その品揃えがすっかり気に入って、そのあと1人で何度も店に入り浸ったサマヌーンが購入したのがこのハットだった。

みんなを驚かそうと、水曜日にさっそく会場で被ってみたら、他の選手の反応が思いのほか良くて、ますます得意になってしまった。「本戦もこれでプレーする!」と、決めていた。テンガロンハットの片山晋呉に対抗して、トレードマークにする気満々だったが、その計画は残念ながらおじゃんになった。

というのも、プロはクラブメーカーや、企業とスポンサー契約を結んでおり、キャップやシャツ、バッグにその会社のロゴマークをつけてプレーするのが決まりだ。タイトリストと契約を結んでいるサマヌーンがもし本当にそのハットで試合に臨みたいならば、同社のロゴマークをつけなければならない。

既製のものにあとから刺繍を入れるのは難しく、やむなくこのハットはあくまでもラウンド後の余興で被るしかなくなったのが、サマヌーンは諦めていなかった。「なんとかここにロゴを入れてもらえないかなあ?」と、熱心に掛け合うサマヌーンに、メーカーの担当者も「アイディアは面白いけどね・・・」と、苦笑いを浮かべるしかなかったようだ。

参戦5年目。アジアンツアーで5勝の経験があるサマヌーンも、日本ツアーでの優勝はまだ。ぜひ、念願の初Vをあげて、そのユニークなキャラクターをアピールして欲しいものだ。



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