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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの妙な習慣<伊澤利光>

2007/10/15 08:23

普段の生活ではそうでもないのに、夜は気温18度以下にしないと寝られない。真冬でもそう。必ずエアコンをセットして床に就く。迷惑なのは、同じ部屋で寝る人だ。専属キャディでマネージャーの前村直昭さんが、その一番の被害者。前村さんが麻衣子さんと結婚してからはそれもなくなったが、これまた不思議なのが、遠征先で伊澤は常にツインルームを取る。

当時、前村さんは伊澤家に居候の身。もちろん2人の相性は抜群だが、それとは別にオフも四六時中一緒では、「たまには一人になりたい」と思うのも、人情というものだろう。たまには別々に泊まりたい…。前村さんがそう申し出ると、逆に訝しげな顔で聞かれる。

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「なんで? 一緒でいいじゃん」。
伊澤にとって、前村さんは家族も同然。「空気みたいな存在」というほどだ。それだけに、わざわざ2つ部屋を取る意味が分からなかったようで、そこまで言われては前村さんも無下にもできず、仕方なしに従うのだが、問題はそのあとだった。

例の伊澤の妙な習慣のせいで、冷蔵庫並みに冷え切った部屋で凍えながら寝るハメになるのだが、寒さのあまり、決まって夜中に目が覚めるのだ。ある日、我慢にも限界がきて、伊澤に断りもなくこっそりエアコンのスイッチを切ってしまったことがあった。すると、数分もしないうちに伊澤が目を覚まして、舌打ちをしているのが聞こえてきた。

「あちぃ~!!」とつぶやき、立ち上がる。
「ナオのヤツ~。勝手に切りやがって」と毒づきながら、再びエアコンのスイッチを入れたから、たまらない。薄目を開けて、その様子を見ていた前村さんもだんだんムキになった。伊澤が寝入るのを待ってから、再び起き上がってスイッチを消す。と、しばらくしてまた伊澤がそれに気づいて、スイッチを入れる…。そんな無言の応酬は結局、一晩中続き、朝にはすっかり険悪ムードに。

そんなわけで数試合後には、自然と別々に部屋を取るようになった2人。しかしもちろん、そんな程度で関係が悪くなるわけもなく、コンビを組んで今年で11年目を迎える。今年は日本プロで1勝をあげて、年内に「もう1勝以上する!」とそろって張り切っている。

ちなみにいま、同じ“被害”に遭っているのが和子夫人だ。自宅でも伊澤は妙な習慣を変えるわけもなく、和子さんには季節を問わず電気毛布が欠かせないそうだ。



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