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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの呪縛<中島雅生(なかじままさお)>

2008/07/14 10:17

さかのぼること先月6月。「ミズノオープンよみうりクラシック」は濃霧のために連日スタートが遅れ、ウォーミングアップのストレッチも打撃練習も一息ついて、そろそろみな時間をもてあまし始めたある日のことだった。

恨めしそうに外を眺める小田孔明(こうめい)の姿を見つけ、話し相手を見つけたとばかりに嬉しそうに近寄ってきたのは中島雅生だ。前夜の夕食時にしでかした失態を、中島がたわむれに暴露して小田はたちまち赤面。「ま、さ、お~!! おまえ~そんなこと言うならなあ、俺もあのこと言っちゃうぞ!」とスゴんだら、中島が平然と言ったのだ。「いいよ、それなら俺は、父ちゃんに孔明さんのこと言いつけるから!」。その言葉に、居合わせた周囲も一瞬あ然。ますます気色ばんだ小田が“聴衆”に訴えかけた。「ね、ね、ひどいでしょ? 最近、雅生は何かっていうとすぐコレなんスよ。ちょっと自分がトミー中嶋の息子だからって…。それを振りかざすのって俺はどうかと思う! 皆さんはどう思われます? ちょっとヒドくないッスか!?」。

必死の形相で言い募る小田を歯牙にもかけず、中島がさらにとどめの“一撃”だ。「何言ってるんスか孔明さん。使えるものは何でも使う…! でなきゃ損でしょ?」。しゃあしゃあと言ってのけたから、ついに小田の怒りも大爆発。「ま、さ、お~、この罰当たりがぁ~!」と叫ぶや、笑いながら逃げ惑う中島を追いかけ回して、脇腹こそばしの刑に処したのだった。

小田は東京学館浦安、中島は堀越学園。高校時代に共通の友人を介して意気投合した2人は、小田が1つ年上ながら、プロ入り後も友情を育んで来た。もちろん先のいさかいも、仲良しならではのいつもの痴話げんかだ。「まったくぅー! 近頃のまさおと来たら、生意気で困る!」とボヤきながらも、小田はなんだか嬉しそうだ。さきほど公衆の面前で怒り狂ってみせたのも単なるポーズ。ジュニア時代の中島を良く知る小田には、そんな後輩の変化を好ましく感じている。

以前の中島なら、たとえ冗談でも人前で、父親の話を持ち出すことは絶対になかった。「むしろ、それを出来るだけ隠そうとしていたと思う」と、小田は言う。いわゆる“二世プロ”の呪縛…。中嶋常幸の長男であることがその足カセになっていたことは、いつもそばで見ていた小田にもよく分かった。「俺はトミーの息子なんだから。回りに嫌われちゃいけない。行儀良く、好かれるプロに」。2002年のプロ転向後もその思いばかりに捕らわれて、ゴルフも窮屈なものになっていた。2006年には、ファイナルQTにも失敗。いよいよツアーの出場権すら失ってどん底を味わった。「そんな雅生が変わったのは、家族を持ってからでした。結婚して子供が生まれたことで人生観が変わったのだと思う。人前でもよく笑うようになったし、中嶋(常幸)さんのことを持ち出してギャグにしてしまうなんて…(苦笑)。以前の彼にはあり得なかったことだけど、それは彼にとっては喜ばしい傾向。現実を受け入れることで、逆に吹っ切れたのだと思う」。

そんな小田の推測が間違っていないことは、本人のコメントが何より雄弁に物語る。「嫁と、娘と。いつだって絶対に味方でいてくれる2人がいれば、たとえ周りが全員、敵でも戦える」という中島。昨年のチャレンジトーナメントのランク5位の資格で参戦するジャパンゴルフツアーは「ここが俺の戦う場所。遠慮は何もいらない!」と勇ましく、初シード入りばかりかツアー初優勝さえ視野に入れ、日々奮闘の毎日だ。トミー中嶋の息子から“中島雅生”へ。ひとりのツアープレーヤーとして。胸を張って歩きはじめた彼の今後が楽しみだ。

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