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プレーヤーズラウンジ

ツアープレーヤーたちの最強ペア<谷口徹&今田竜二>

2008/11/24 09:50

1年ぶりの日本ツアー参戦となった2週前の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で話題になったのが、弟分の貞方章男のこと。今田竜二は広島県出身。貞方は奈良県。血のつながりはまったくない。しかし2人は兄弟といってもいいくらいそっくりなのだ。ホームページのプロフィール写真を見比べてもらえれば分ると思う。よく注意しなければ、名前が入れ替わっていても気付かない人もいるかもしれない。それくらい似ている。そしてそれは単に容姿だけの話しではない。2人をよく知る人ならきっと「ああ」と納得してもらえると思うのだが、話し方や身振り、しぐさに至るまでうり二つといってもいいくらいなのだ。

中学生で単身渡米。米ツアーでの優勝を目標に、コーチのリッチ・エイブル氏を挟み、厳しい環境に自ら身を置いて腕を磨いてきたことなど、境遇が酷似しているせいだろうか。「お2人って本当に似ていますよね」と報道陣に指摘されると、それまでインタビューにクールに応えていた今田がたちまち吹き出した。「そうですかあ…?」と首をかしげたあと、ニヤリと笑って「でも、僕のほうがイイ男でしょ?」。さらりとそう言って、たちまちその場は笑いの渦に。

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人前でめったに冗談を言うことはないが、親しい人によると「ああ見えて意外とお茶目でいたずら好き」という。やはり米ツアーに参戦していた丸山大輔も「僕もけっこうやられましたよ」と苦笑していたことがある。向こうで意気投合し、英語が堪能な今田が他の選手の間に立ってよく丸山の通訳をかってでてくれたそうだが、他愛ない会話をときどきまったく違うふうに訳してみたり…。「あとで気付いてそれを言ったら、腹を抱えて笑ってたりね」(丸山)。一見、二枚目風だが実は負けず嫌いでもある。たとえば夕食をかけた練習ラウンドで急勾配の崖の下まで必死でボールを探しに行ったり、ウォーターショットを試みてみたり。「そこまでやる必要ないでしょうってくらいムキになるんですよ」と、当時を振り返って丸山は苦笑する。そんな子供のように無邪気な一面が、また人を引きつけるのだろう。

誰もが「ナイスガイ」と口を揃える人柄は、穏やかな性格の中にもユーモアとウィットを兼ね備え、日本の賞金王までとりこにしてしまった。今週27日から中国シンセンで開かれる「オメガ・ミッションヒルズ・ワールドカップ」で今田とペアを組む谷口徹は「竜二とだったら出てみたい」と、出場を快諾したという。大会はひとつのボールを交互に打つフォアサムなど、特殊なゲーム方式で競われる。それだけに、「人間的にも信頼できる選手でないと、チームとしてはやっていけない。竜二とならうまくやれると思った」と、谷口は言う。「竜二は早いうちからアメリカに行って、米ツアーで優勝するという夢も叶えた。僕は行くたびに挫折を感じてしまうけど、その中で高い目標をクリアしていく姿勢には、選手としても尊敬している」と、出発前の会見で8つも年下の後輩に敬意を示した。

対する今田も「絶対にフェアウェイを外さないティショット。ショートゲームの巧さ…。谷口さんの凄さを語り出したら止らない」と、負けじと賛辞を送った。「谷口さんとなら、互いにミスもカバーして、きっと良い結果が出せると思う」との自信を見せる。賞金王と米ツアーチャンピオン。相性もばっちりのこの最強ペアが、2002年の伊澤利光丸山茂樹に続く6年ぶりの栄冠を日本にもたらしてくれるか。同週の日本ツアー「カシオワールドオープン」とともに、世界王者をかけた中国での熱き戦いにもぜひご注目を…!



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