ベルギーの飛ばし屋として知られるピータース(Warren Little/Getty Images)

DPワールドツアー（欧州ツアー）通算6勝のトーマス・ピータース（ベルギー）が、サウジアラビア政府系資金を背景にした「LIVゴルフ」に移籍する見込みとなった。18日に英紙テレグラフが報じた。

同紙によると、ピータースは欧州ツアーが年間ポイントレースの上位選手に付与するPGAツアーカードを獲得しても行使しない意向を示唆。16日には、世界ランク34位につけながら今週開催のPGAツアー「ザ・ジェネシス招待」に推薦出場できなかったことを嘆くツイートをしたことで、結びつきを強める欧州ツアーとPGAツアーの戦略的パートナーシップに疑問を投げかけているのではと見る向きがある。

＜＜　下に続く　＞＞

31歳のピータースは、10月にイタリア・ローマで欧州選抜が米国選抜をホームに迎える対抗戦「ライダーカップ」のメンバー入りが期待されている。16年大会では欧州選抜の新人記録となる4ポイントを獲得し、中心選手のロリー・マキロイ（北アイルランド）から高い評価を受けた。強化試合の一環として行われた1月の欧州ツアー「ヒーローカップ」にも出場していたが、新リーグ移籍となれば主将を務めるルーク・ドナルド（イングランド）の構想にも影響を与えそうだ。

なお、ピータースは「ジェネシス招待」の大会ホストであるタイガー・ウッズと同じエクセルスポーツマネジメントと契約している。