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赤いリボンに込める尊敬 河本結「きょうは私がウッズに」

◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 最終日(31日)◇UMKCC(宮崎県)◇6525yd(パー72)

20歳の河本結が大会記録になる通算15アンダーで初優勝した。4打差の単独首位から「70」。首位を一度も譲らず2位に5打差をつけ、逃げ切った。

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勝利を確信しながら、貪欲だった。「狭くて、右風も強い」と苦手な後半14番。第1打は3Wでスピン量を減らす打ち方でフェアウェイに置いた。「勝てる」と一度は、表情を緩めた。ただ、ボギー直後の最終18番(パー5)、2オンからのバーディ。「来週やこの先がある。わたしの不安を取り除くためのバーディが必要だった」と言い切った。

20本ほど所持するリボンの中で最終日に赤色を選ぶのは、米男子ツアーで80勝を誇るタイガー・ウッズへの憧れから。最終日に赤色のウェアを着るスターは「ゴルフの神様」。競技を始めた8歳、最初のコーチにウッズの自伝をもらった。英語で読めなかったものの、PGAツアー中継に夢中になった。昨夜もウッズの動画を見て「きょうは、私がウッズになると思って来た」。照れながら、笑った。

常にゴルフと向き合う。今季開幕から前週まで3戦連続でキャディを務めた加藤大幸氏は、河本の素質を、コンビを組んだ石川遼星野陸也の名前を並べ「この2人以来の衝撃だった」と評した。「(河本の)持ち球はフェードだけど、女子では珍しく、しっかりドローと打ち分ける」。下部ツアーを主戦場にした昨年、各スタッツのほか、ショットの詳細やパットの外れ方…、こまかく自身のメモを作る河本の習慣にも驚いたという。かつて米女子ツアーでキャディ経験のある加藤氏は、「本当に貪欲だし、成長すれば、米ツアーでもやれるようになる」と太鼓判を押す。

河本は来季の賞金女王、その後の米ツアー参戦の将来を描く。「3、4年後に全米女子で優勝争いをしている姿を想像しながら、いまは頑張っている」。2年前、ツアー出場権をかけた最終予選にも進めず、下部ツアーから始まったプロキャリア。「夢は強く思い、曲げないで、這い上がれば、必ず叶うと思う」。(宮崎県宮崎市/林洋平)

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