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申ジエが初の公式戦年間3勝 7年シードを獲得「これで37歳までできる」

◇国内女子メジャー第4戦◇LPGAツアー選手権リコーカップ 最終日(25日)◇宮崎CC(宮崎県)◇6471yd(パー72)

申ジエ(韓国)がペ・ヒギョン(同)をプレーオフで下し、ツアー初になる公式戦(メジャー)年間3勝を達成した。1勝で3年シードを付与されるメジャーを3回制したことで、7年シードを獲得した。

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元世界ランキング1位は、後半13番で目の色を変えた。「ゾーンに入った感じ。集中力がずっと途切れない」。昨季以上に集中力が持続するようになったとし、「今年勝った試合はすべてこの感覚になった。もうミスをしなければ大丈夫」。15番は50センチ、16番(パー3)は1mにつけ2連続。3打差を追った最終日、激しく揺れ動いたリーダボードのトップをとらえた。

18番で行ったプレーオフは1ホール目で決着をつけた。「ペさんより私は経験が豊富だから少し有利」と、バンカーから寄せられなかった相手に対し、「勇気あるパットをする」。8mのバーディパットをカップ数cmまで寄せタップイン。パーパットを外したペを退けた。

大舞台に強く、年4回ある国内メジャーのうち、「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」(5月)と「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」(9月)に続く優勝。海外ツアーを含め、メジャーとされる大会では「これで通算10勝目なんです」と笑顔で胸を張った。

開幕前には宮崎市内の児童福祉施設を訪れた。日韓で寄付などの慈善活動に積極的に取り組む申は14年から今大会前に同施設で子供たちと交流する。「1年ぶりに会いに行ったら、韓国語で賛美歌を練習して歌ってくれた。普段人前では泣かないけど、たくさん泣きました」。

各試合の成績をもとにポイント化したメルセデス・ランキングでは1位になったが、初の賞金女王はアン・ソンジュ(同)に譲った。25年までのツアー出場権を手にし、「これで37歳までできますね(笑)。今年はアンさんが素晴らしかった。来年はもう一段階上にいきたい」と貪欲に語った。(宮崎県宮崎市/林洋平)

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