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1億円へカウントダウン! 成田美寿々が思い出した風景

◇国内女子◇富士通レディース 最終日(14日)◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6675yd(パー72)

首位と2打差で出た成田美寿々が通算8アンダーとし、逆転で優勝した。6月の「アース・モンダミンカップ」に続く今季3勝目。賞金1440万円を得て今季の獲得賞金は計9690万円余りとなり、ランキングは4位にひとつ上がった。かねて目標にする「1億円プレーヤー」が見えてきた。

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18番グリーンを囲むスタンド席で、トップに並んでいた最終組のアン・ソンジュ(韓国)のプレーを見た。「みんなそうだと思うけど、百戦錬磨のアンさんがあそこで外すとは。プレーオフになるとしか思っていなかった」。ライバルが1mのパーパットを外すと、驚きの表情。「最初の優勝もスタンドで見ていたんです」。2012年にツアー初優勝を挙げたのは、この大会だった。ツアー通算11勝目は6年前と同じ光景になった。

前週は8つの国・地域別対抗戦「UL インターナショナルクラウン」に日本代表として出場し、グループリーグ敗退に終わった。ダブルスで戦ったアリヤ・ジュタヌガン(タイ)にはティショットで100yd近く置いていかれた。「ジュタヌガンやレキシー(・トンプソン)にはどんなに調子が良くても勝てないかもと思った。ショックだった」

今大会も調子は決して良くなく「正直あしたプレーしたらどうなるかわからない。ティショットも良くなかった。うまくハマった感じはある」という。ただ「フェアウェイから打ったときに球を操れると思った。久々の感覚だった」と手応えを口にした。

海外では幾度も挫折を味わった。「やっぱり自分が強くなるしかない、という結論に達するんですよね」と気持ちを切り替える。日本勢4番手の世界ランキングを上げ、2番手までに付与される可能性の高い2020年東京五輪代表の座を最大の目標にする。

「まずは今年の賞金ランキングで2位に入って、来年の海外メジャーの出場権を得られる位置にいたい。年間5勝したい。あと2つ」。今季は残り6戦。310万円ほどに迫った1億円を通過点にし、貪欲に上を目指す。(千葉市緑区/石井操)

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