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鈴木愛が不動裕理に並ぶ! ツアータイ記録の出場10試合で4勝目

◇国内女子◇ニチレイレディス 最終日(17日)◇袖ヶ浦CC新袖C◇6548yd(パー72)

18番(パー5)の繰り返しで行われたプレーオフ2ホール目。鈴木愛は1mのバーディパットを外すと思わず苦笑い。今度こそ勝利を決める短いウィニングパットを沈め、「本当に難しいコースなので、最後まで何があるか、わからないという気持ちで最後までできた。結果はすごくよかったので満足しています」と今季4勝目の喜びにひたった。

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首位を2打差で追う後半17番(パー3)では、5UTで1.5mにつけてバーディ。最終18番もバーディとして、通算9アンダーで並んだテレサ・ルー(台湾)、申ジエ(韓国)とのプレーオフに突入した。1ホール目をパーとしたルーが最初に脱落。2ホール目では申がダブルボギーを叩いて勝敗が決した。

「ギャラリーの人から、『日本の選手がまた負けた』とか聞きたくなかった。日本が一番強かったことを見せることができてホッとしている」。先月から痛める左ひざは、「状態は70%くらい」と今も万全ではない。プレーオフもここまで1勝4敗と苦手としてきたが、2020年の東京五輪出場を目指す気概をプレーで示し、和製・賞金女王としてのプライドをにじませた。

驚異的な勝利のペースも強者の証しだ。今季の出場10試合目での4勝目は、2004年の不動裕理(同年は7勝)に並ぶツアー最短記録。「自分の実力では3勝できればいいと思っていた。こんなにハイペースで勝てるとは思ってなかった。やっぱり、優勝争いだけじゃなく、後半戦も勝たなきゃいけないし、勝てるように準備したい」と、不動が03年に記録した年間最多の10勝超えも視野に入れる。

ディフェンディングチャンピオンとして出場する次週の「アース・モンダミンカップ」(千葉県・カメリアヒルズカントリークラブ)に向けても弾みをつけた。「ゴルフの調子も悪くないし、自信を持って前半戦最後の試合に臨めたらいい」。24歳の勢いは、まだまだ止まりそうにない。(千葉市/玉木充)

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