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三浦桃香 終盤の失速で初優勝ならずも「自分をほめたい」

◇国内女子◇アクサレディス in MIYAZAKI 最終日(25日)◇UMKCC(宮崎県)◇6505yd(パー72)

単独首位で出た19歳のツアールーキー、三浦桃香は「75」で通算7アンダーの10位タイ。終盤に失速し、昨年に引退した宮里藍さんらに並ぶプロ4試合目での日本人最少試合数での優勝とはならなかった。それでも「最後は本当にもったいない。でもきょうは途中で(優勝争いから)消えなかった。自分をほめたい」とした。

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地元宮崎の声援も最後に力尽きた。逆転を許し1打差を追った後半16番(パー3)。ティショットを放つと6Iを手に「右に抜けてしまって」と苦い表情。グリーン右サイドの木の根元付近に落ち3オン1パットのボギー。続く17番はフェアウェイバンカーのフチからの2打目になり「運がない部分もあった。でも自分のショットの修正力が足りなかった」。3打目をガードバンカーに突っ込むなどダブルボギーで脱落した。

36ホール競技だった前週の「Tポイントレディス」は初の最終日最終組の重圧に負け22位タイ。序盤からズルズルとスコアを落とした前週に比べ、この日は終盤まで粘った。前半に落としながら、後半11番と13番(パー3)でバーディ。「先週は心は緊張してなかったけど体がダメだった。きょうは朝から緊張して、(朝の)練習場で調子も悪かった。でも、途中までは頑張れたかなって。はずかしくないプレーをしたかったし、成長は実感した」。

アマチュア時代の実績は同じ黄金世代の勝みなみ新垣比菜らに劣り、昨年のプロテストは不合格。「わたしはいままでプロの試合に出場する機会も少なかった。ジュニアの大会でも優勝争いをしたことがあんまりなかった。だから本当にこういう経験がすごく大事。簡単に勝てないのはわかっていたから10位以内を目標にしていた」。

6回目の開催となった今大会だが、3日間で過去最多の1万4529人のギャラリーを集め、その“主役”であり続けたニューヒロイン。「同じ練習場で一緒にやってる友達」と地元の小学生の声援に手を挙げ続けた。もうひと転がり足らずチップインバーディを逃した前半9番を終えると、ロープ脇で見守った少女にボールをそっと手渡して次のホールに向かった。

最後まで悔しさを表に出すことなかった。ほほ笑みながら「ちょっとずつ成長できたらいい。いつか、かっこよくて優しいプロになりたい」と誓った。(宮崎県宮崎市/林洋平)

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