女子ツアー6年連続で賞金総額最高に 優勝シードは翌年末まで
女子ゴルフ視聴率、15年ぶり5%割れ
38試合が行われた2017年の国内女子ツアーは、年間2勝を挙げた鈴木愛が日本人4年ぶりの賞金女王に輝いて閉幕した。年間の総ギャラリー数は昨年(38試合)比6万749人増の59万1643人を記録した一方、最終日の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ/関東・地上波のみ)は昨年比0.5ポイント減の4.7%に落ち込んだ。最終日の視聴率が5%を割り込んだのは、宮里藍がアマチュア優勝を果たす前年の2002年(3.8%)以来15年ぶりとなる。
苦戦が続く中で、視聴率が比較的高かったのは9月に現役を引退した宮里や、畑岡奈紗が出場した試合だ。畑岡がメジャー連覇を果たした「日本女子オープン」は年間トップの8.1%を記録した。2人が国内で初めて競演した開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」も、全体で3番目となる6.2%(昨年比2.2ポイント増)と健闘した。
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宮里がスポット参戦した「ワールドレディス サロンパスカップ」は6.1%(昨年7.4%)、「中京テレビ・ブリヂストンレディス」は6.0%(同6.2%)、引退表明後の初戦となった「サントリーレディス」は5.4%(同6.0%)と平均以上の数字を記録したが、いずれも昨年を下回った。
全体で2番目となる6.3%を稼いだのは、鈴木がシーズン2勝目を挙げた「アース・モンダミンカップ」。昨年を1.3ポイント上回った。鈴木が賞金タイトルを決めた最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」は、昨年比2.4ポイント減の4.0%と不調だった。
テレビ視聴率は、競技の人気のバロメーターと言える。ツアーを運営する日本女子プロゴルフ協会にとって視聴率低迷は憂慮すべき事態だが、同協会の関係者は「ツアーの強化を進めていくこと。4日間競技が増え、来季からはリランキングも始まる。ツアーがより活性化することを信じていくしかない」と言葉にした。