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苦戦が続くプロテスト1位 松田鈴英は110位発進

◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 初日(24日)◇小樽CC (北海道)◇6548yd(パー72)

小雨の小樽で、疲労感たっぷりの表情を向けた。7月のプロテストをトップ通過した松田鈴英が2バーディ、3ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの「78」。6オーバーの110位と大きく出遅れた。

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「インの前半がやっぱり難しくて。トリプルボギーがメンタルにきました」。鬼門となったのが前半の12番だ。185ydのパー3で5番ウッドを選択。「グリーンに乗せようと思ったけど・・・」。クラブ選択のミスもあったのか、グリーンを20yd以上オーバーした。2打目を寄せきれず、1mのボギーパット、さらに返しのパットも外して4パットを費やし、トリプルボギーとした。その後も14番から2連続ボギー、16番では池ポチャからダブルボギーを叩き、「12番でパターがおかしくなって、ショットまでおかしくなった。前半は悪い流れだった」と下を向いた。

「『どうしたらいいのかな?』という表情で半泣きだった」と話すのは、ハウスキャディを担当する山田恵理子さん。キャリア11年のベテランは17番(パー3)のティショットを前に、悲嘆にくれる19歳に思わず肩もみ。松田は「肩をほぐしてくれて、後半は吹っ切れました。キャディさんが優しかったです」と余計な力が抜けたのか、後半は2番と8番でバーディを奪うなど復調の気配を見せた。

プロテストは最高の形で終えたものの、合格後の3試合は全て予選落ち。2週前の「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」ではわずか1打、決勝ラウンドに届かなかった。プロの壁に苦しんでいるが、「すごい勉強になっています。私は全部ピンを狙ってしまうんです。プロのマネジメントが参考になります」という。

「後半のイメージでやっていきたい。まずは楽しんでやりたいが、きょうは楽しくなかった」と最後には笑みを浮かべた。ホールアウト後はファンに笑顔でサインし、練習場に直行。プロ初の予選通過は厳しい状況だが、89期生筆頭の実力を2日目こそ発揮したい。(北海道小樽市/玉木充)

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