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引退のレジェンドに学んだ継続のコツ イ・ボミは英気養い勝負の終盤へ

◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 事前(19日)◇マスターズGC(兵庫)◇6523yd(パー72)

ホステスプロとして出場するイ・ボミ(韓国)がツアー通算20勝目を狙う。今季4勝で賞金ランクは1位。だが、8月の「CAT Ladies」を制してから、連戦の疲労蓄積で勝てない試合が続く。前週は、韓国での休養を挟み「家族といられる時間が楽しくて幸せでした」と英気を養った。

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「ゴルフは楽しくなきゃできないですね」といたずらっぽく笑う表情は、疲れきった顔で一言一言を絞り出すように話していた数週前の姿とは大きく違った。

先週の「富士通レディース」には出場せず、約8試合(※「日本女子オープンゴルフ選手権競技」は第1ラウンドで棄権)ぶりの完全オフ。「今週は大事な試合なので」と、韓国滞在中の12日(水)は練習ラウンド、13日(木)にも練習など準備は欠かさなかったが、「自宅で姉の家族とご飯を食べたり、一週間では足りないです」とリラックスした。

出場した直近5試合でトップ10は1度だけ。今シーズン開幕戦から12戦連続でトップ10に入った成績からは明らかに下降していた。「身体よりも頭が休まらなかった」。1打ごとに風を読みながら、落としどころやホールの攻め方を組み立てる。調子が悪いと自分を責める。その状態で集中してパターを振ることは難しかった。「パッティングが入らないとか、スイングが悪いとか、ぜんぶ考え過ぎていた」

そんな悪循環から抜け出しつつある。先週、韓国開催だった米女子ツアー「LPGA KEB・ハナバンク選手権」で母国の英雄・朴セリ(39)の引退をテレビで見た。メジャー5勝、憧れたレジェンドの言葉が頭に浮かんだ。「趣味、リラックスできるものを持たないとゴルフは長くできない―」

シーズンは残り6戦、終盤に差し掛かった。タイトルレースの行方に注目が集まっている。プレッシャーが否応なしに掛かることは自覚している。「賞金女王のこと、ディフェンディング(大会)のこととかいっぱいある。でも、楽しくしていかないと」。自分自身にしっかり言い聞かせるように、うなずいた。(兵庫県三木市/林洋平)

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2016年 NOBUTA GROUP マスターズGCレディース



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