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テーマは苦手克服?4打差首位の鈴木愛に2つの難敵

今週のテーマは「苦手克服」だ。国内女子ツアー「ニトリレディス」2日目、1打差の2位から出た鈴木愛が5バーディ、1ボギーの「68」(パー72)でプレーし、通算7アンダーとして後続に4打差の首位に躍り出た。

国内屈指の難コース・小樽CCで鈴木が躍動した。朝から降り続いた雨が弱まった昼前に出ると、149ydを7Iで3.5mにつけた3番から連続バーディを奪った。3打目がディボットに入った6番ではボギーとしたが、6Iで1.5mにつけた7番でバーディを奪い返した。さらに9番で4mを決めると「前半はショットもパットも良かった」と胸を張った。

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難関ホールが続くインでは「去年より(グリーンが)遅いので打てています」というパットでパーを拾い続けた。14番ではグリーン上30mを2.5m、続く15番では20mを1mに寄せた。「このコースではパーを拾うのが大事」と我慢を続けると、好機到来。最後は132ydを9Iで20cmにつけバーディで締めた。

昨年は通算8オーバーで、42位だった。フェアウェイが狭く、深いラフに「(試合のコースで)1、2番に嫌」と苦笑い。2週間後の「『日本女子プロゴルフ選手権』の練習くらいに思おう」と割り切って試合に入った。「プレッシャーをかけてないのが良いのかな」と、自己分析している。

鈴木には、さらに克服すべき「苦手」がある。「イ・ボミ(韓国)さんとの同組が…」と笑うのは理由がある。イが優勝した今月の「meijiカップ」は、最終日最終組で競り負けて3位。連覇を狙った昨年「日本女子プロゴルフ選手権」の予選ラウンドは、予選落ちを喫した。

「(イは)外からでもポンポン入れてくる。私もバーディを奪わないと、と思っちゃう」。女王を自然と意識するからこそ、自らのペースを維持できない。あすは同組ではないが、イは2位タイ。最終日に同組で優勝を争う可能性はある。難コースに難敵、鈴木には試練の週末だ。(北海道小樽市/林洋平)

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