ホステスプロ茂木宏美が首位 成田美寿々、上田桃子らが並ぶ
2015年 アース・モンダミンカップ
期間:06/25〜06/28 場所:カメリアヒルズCC(千葉)
新米“ママさん”茂木宏美、佐藤靖子が首位争い
国内女子ツアー「アース・モンダミンカップ」初日のリーダーボード上位を、2人の新米“ママさん”ゴルファーが賑わせた。
昨年2月に長女を出産し、大会主催のアース製薬所属の茂木宏美が、6バーディ、1ボギー「67」で5アンダーの首位発進。さらに、2013年10月に同じく長女を出産した佐藤靖子が、2番と17番のパー4で2つのイーグルを記録する「68」をマーク。1打差の4アンダー5位発進とした。
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茂木は今週、右肩が出ていたというアドレスを修正してからショット、パットともに復調。ホステス大会で「良いスコアが出せて良かった」と笑顔を浮かべた。
昨年6月にこの大会でツアー復帰してから、ちょうど1年。復帰当時は「がむしゃらだった」と、出産による体の変調を考える余裕もなかったというが、最近になって「お腹に力が入らない違和感をずっと抱いている」という。
「出産のせいなのかどうなのか、まだ考えが出ていない」と、今も明確な原因は見出せていない。「今の体でどうゴルフをするか。引き出しをたくさん作らないといけない」と、日々、体と相談しながらのプレーが続いており、苦労をうかがわせた。
佐藤も、出産から約7カ月の復帰直後は「飛ばないし、クラブを振ることもできなかった」と振り返った。今も育児に追われて練習時間が割かれることも多いが、「限られた時間の中で、集中して練習することができるようになってきた」と徐々に順応。「娘を抱いてスクワットをしたりして、飛距離も出るようになってきた」と、子どもをあやしながらのトレーニング効果を、笑いとともに明かしてくれた。
なお、出産後にツアー優勝した日本人選手は1988年のツアー制度施行後から5人いる。茂木も「まずは優勝することが一番の目標。あと1つは、アースで優勝したいですね」と意気込んだ。(千葉県袖ケ浦市/塚田達也)
◎出産後にツアー優勝した日本人選手 (1988年ツアー制度施行後)
選手名 | 出産月 | 復帰試合 | 復帰後の初優勝 | 復帰後初優勝までの試合数 | 復帰後の勝利数 |
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森口祐子 ※1 | 1984年11月 | 1985年5月「中京テレビ・ブリヂストンレディス」 | 1989年4月「ヤマハカップレディス」 | 65試合 | 11勝 |
樋口久子 | 1988年2月 | 1989年3月「紀文レディース」 | 1990年8月「anクイーンズ」 | 27試合 | 2勝 |
木村敏美 | 1991年8月 | 1992年3月「ダイキンオーキッドレディス」 | 1993年4月「三越カップ」 | 43試合 | 10勝 |
山岡明美 ※2 | 1975年 | - | 1994年5月「中京テレビ・ブリヂストンレディス」 | - | 4勝 |
塩谷育代 | 1998年8月 | 1999年3月「ダイキンオーキッドレディス」 | 2001年5月「ヴァーナルレディース」 | 56試合 | 3勝 |
(茂木宏美) | 2014年2月 | 2014年6月「アース・モンダミンカップ」 | - | - | - |
※1 ツアー制度施行前に復帰。施行前の初優勝は1985年「ミズノオープン」で、施行前の勝利数と合わせると通算18勝 | |||||
※2 出産後にプロテスト合格 |