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首位発進の佐伯三貴、パット復調のきっかけは“あの人”の真似

2014/08/08 16:51

国内女子ツアー「meijiカップ」が8日(金)、北海道の札幌国際CC島松コースで開幕した。その初日、ツアー通算7勝を挙げている佐伯三貴が7バーディ2ボギーの「67」をマーク。5アンダーはテレサ・ルー(台湾)と並び、首位タイの好スタートを切った。

森田理香子上田桃子と同組で9時3分からティオフした佐伯は、出だしの1番で10メートルの長いパットを沈めてバーディ発進とすると、続く2番(パー3)ではピン側1.5メートルにつけて2つ目、3番では3メートルを沈めて3連続を奪い、序盤からリーダーボードのトップに名を掲げた。

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後半11番では第2打を木に当ててしまう不運に見舞われるなど、2つのボギーで失速。「それでも久々にチャンスホールでバーディが獲れたし、嫌な距離のパーパットも入ってくれた」と、15番ではグリーン右手前のカラーから約18メートルをねじ込み、トータル7つのバーディを奪って首位に立った。

ツアー屈指のパットの名手と言われた佐伯も、今季はまだ未勝利にとどまり、ここまでグリーン上では苦戦続き。やや上向きとなってきたパッティングの復調のきっかけは、普段から交流のある男子プロ松山英樹のスタイルを真似たことだ。分かりやすくて極端なスイングスタイルであることが理由のひとつ。「『全英オープン』を見て、彼の、脇を締めて前傾気味のスタイルを参考にした」と、早速この“調整”が奏功し、ラインは読めているのに、乗せられない(思う方向に打ち出せない)ストレスが解消された。

2008年から2012年の5年間、平均パット数はトップ5を外れたことがない佐伯だが、昨年は11位に一歩後退、今季は現在1.8252で47位と低迷中だ。しかしこの状況にも「スランプだとは思っていない」ときっぱり。「苦しい中でいかに上を向いてできるか。スランプと思わずチャンスだと思ってやっている」と下を向くことはない。

今シーズンもいよいよ後半戦に突入した。今季2度のトップ10フィニッシュはあるものの、2010年以降、1勝以上を確実に収めてきている佐伯にとってはスロースタートだ。「遅いけど(この上向きな状況で)本格的な開幕になればいい(笑)。フレッシュな気持ちで臨めている」。ツアー中堅の開幕は、いままさに盛夏の中で迎えている。(北海道北広島市/糸井順子)

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2014年 meijiカップ



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