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残り1日 工藤遥加が短尺ドライバーで来季出場権を狙う
2011年のプロテストに合格した元プロ野球の工藤公康氏の長女・遥加が、2014年のレギュラー出場資格をかけたファイナルクオリファイングトーナメント(QT)に挑戦している。プロテスト合格年のQTは81位、そして昨年のQTは86位に終わり、ツアーでのフル出場資格には遠く及ばなかった。
今年は初日が「75」、2日目が「74」と伸び悩んでいたが、風が穏やかで気温も14度まで上昇した3日目に2アンダー「70」をマーク。3日目を終えて通算3オーバーの25位タイにつけている。今回のファイナルで上位40名以内に入れば、14年の大半の試合に出場が可能となる。
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その3日目は、スタートから2ホール連続でバーディチャンスをショートした工藤だが、5番(パー5)で残り50ヤードのアプローチをピンそば50センチにつけてバーディを奪う。11番(パー3)でグリーンの傾斜にも助けられて3メートルに寄ったチャンスも生かした。
13番でボギーをたたくが、最終18番(パー5)はプラン通りに3オン1パットのバーディで締めくくった。「2オンも可能な距離ですが、初日にグリーンの左に外して、そこからのアプローチは寄せきれないことが分かったので、この2日間は花道に刻むことにしています」と、マネジメントをしっかり行うことで着実にスコアを伸ばした。
セカンド、サードと勝ち上がってこのファイナルに進出してきた工藤は、サードでドライバーショットが不安定で苦しいゴルフとなっていた。今回は対応策としてシャフトを1.75インチもカットし、長さを44インチから42.25インチまで極端に短くして挑んでいる。「硬さはSRですが、短い分しっかりしていて、横のブレが少なくなりましたし飛距離も落ちてないですね」と持ち味の力強いショットを取り戻した。
ラウンド中も明るく振る舞う工藤が、初のツアーフル参戦に向けて最終日の戦いに挑む。(静岡県袋井市/本橋英治)