古閑の引退表明を受け、周囲の選手たちの反応
左手首痛を理由とする古閑美保(29)の突然の引退表明を受け、今週「日本女子オープン」が開催される名古屋ゴルフ倶楽部 和合コースにも衝撃が走った。すでに古閑の口から聞いていた選手、初めて耳にした選手もいたが、その反応はいずれも驚きと寂しさ、そして感謝の気持ちが入り混じったものだった。
宮里藍
「今、聞きました。正直ビックリです。最近ケガをしてうまくいっていないのは知っていたんですけど、まさかそれが今季限りの引退になるとは思っていなかったのでビックリです。私的にはプロになった時に歳が近い先輩で、いろいろ面倒も見てもらったのもあるので、もう少し頑張って欲しかったなと思いますけど・・・。でも、まあ、皆それぞれあると思うので、本人が決めたことですし、これからも応援したいと思います」。
有村智恵
「今年の(日本プロ)選手権で、私が手首が痛くて出場をやめた時に古閑先輩から電話があって。その時に(引退することを)聞いていました。以前から“30歳でやめる”という考えだったようですし、その中で手首を痛めてしまい、かばうことで違うところにも痛みが出て・・・。私も手首を痛めて2週間試合を休んだだけでモチベーションがすごく下がったし、練習できないのはきついこと。残念な気持ちもありますが、仕方がないのかな・・・。私も、古閑先輩と同じ考えで同じ年齢だったら、やめていたかもしれない。それぐらい、選手にとってきついものだと思います。古閑先輩とは同じ事務所ですし、これからもゴルフ界にとって大事な存在だと思うので、また違った形で一緒にやっていければいいですね」。
笠りつ子
「(今年)2月の沖縄の合宿で、たまたま2人でラウンドしていた時に言われました。30歳までと前々から言っていたし、スパッとやめるのは古閑先輩らしい。心の中では“まだやって欲しいのに・・・”と思っていましたが、もう古閑先輩が決めたことだから“分かりました”としか言えませんでした」。
諸見里しのぶ
「(引退することは)6月ぐらいに教えていただきました。私が女子プロ界に入っていろいろな先輩にお世話になってきましたが、その中でも美保さんにはいろいろと教えてもらって、すごく尊敬できて、信頼できる先輩でした。すごく寂しいですが、美保さんが悩みに悩んで考えたことだと思うし、私が分からないくらい辛いこともあったと思う。同じ立場だったら、私も分からないと思います」
小林浩美LPGA会長
「昨日、本人から電話で直接聞きました。私が(引退を表明した選手を)知っている中では、大迫(たつ子)さんと村口(史子)さんぐらいしかいないけど、ある程度(年数を)やられてからだった。まだまだ可能性はあるし、もったいない。もっと頑張って欲しかったけど、本人の意思が非常に固かった。本当にビックリしたし、ツアーから彼女がいなくなってしまうのは寂しいけど、会員であることには変わりないので、今まで通り仲間という気持ちでいます」