優勝争い前夜の勝負メシ 仲宗根澄香はゲン担ぎ一択 、阿部未悠「ジンギスカンの予約を忘れた…」
◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 3日目(11日)◇真駒内カントリークラブ 空沼コース (北海道)◇6700yd(パー72)◇雨(観衆1327人)
最終日の優勝争いを控えた土曜のディナー選びは、プロゴルファーにとって最も大事な勝負メシと言っていい。“食の宝庫”北海道で今季初めて開催される試合でもあり、まさによりどりみどりの状況。ただ、仲宗根澄香の心は早々に決まっている。シーフードをふんだんに使ったカレーの一択。「辛いものは苦手なので…」という好みに合わせた味付けで、ライスは280g…。今週連日通い、金曜夜は席に着くなりメニューも見ずに注文した。初優勝へのゲン担ぎとして今夜も譲れない。
予選ラウンド36ホールで1個もなかったボギーが、この日は4つ。タフな上がり2連続ボギーで通算15アンダーとして首位の座を永井花奈に譲った。それでも、わずか1ストローク差。17番(パー3)はティショットを大きく左に引っ掛けながら、ギリギリでがけ下に落ちずボールが残って何とかボギーで切り抜けることができた。「あそこで止まってくれたのは本当にラッキーでした」。まだツキもある。
ここまでの2日間に比べて明らかな緊張を自分でも感じたという。力が入り、シンプルかつクリアだったはずの脳内で考えることも増える。「でも考えることが悪いとは思っていなくて。考えて、(その上で)やるべきことをやるのが大事。緊張した時にどうするかっていうことに意識を向けてプレーするようにしています」。34歳の積み重ねてきた経験が試されるラスト18ホールだ。
夕食のお店もメニューも決まっている仲宗根に対し、北海道出身の阿部未悠はちょっと思案顔だった。「絶対、ジンギスカンを食べたいんです」。ただ、ファーストチョイスを予約し忘れるという痛恨の“ミス”を悔やむ。ただでさえ混雑が見込まれる土曜で、この日は「真駒内花火大会」とも重なっている。
2022年8月にミネベアミツミ株式会社と所属契約を結んだホステスプロは、23年からの真駒内CC空沼コース開催で過去3年連続予選落ちを喫していた。好調をキープして大会を迎えたことしは初めて週末に進み、13アンダー4位で堂々の優勝争いに飛び込む。「所属先ですし、地元ですし、自分の中で2つ大きな大会。自分のゴルフを一打一打、丁寧にやっていけたら本当にチャンスはあるんじゃないかな。応援に来てくださっている皆さんに楽しんでもらえるプレーができたら」
ボギーは初日7番の1個だけ。ゴルフ面の不安要素が少ない状態で戦えるのは大きい。あしたは恩返しの2年ぶりツアー2勝目が懸かる大事な最終日。今夜ばかりは、ジンギスカンのお店選びにちょっとくらい時間がかかってもいいはずだ。(札幌市南区/亀山泰宏)