146cmの“1番小さいゴルファー”大須賀望が初の優勝争い 同学年で仲良しの山下美夢有を目指して
◇国内女子◇資生堂・JALレディスオープン 3日目(4日)◇戸塚CC東C(神奈川)◇6487yd(パー72)◇曇り(観衆6228人)
周囲からぐっと低い位置にある顔が、堂々と人波をかき分けてくる。自身の公式インスタグラムに“1番小さいゴルファー”と記載する大須賀望の身長は146cm。体格が武器になる世界で気にする時期もあったが、「母親が『それが売りだから、いいじゃない』って。(インスタの記載は)今年から変えました。覚えてもらいやすいかなって」とゴルフ場で目を引く魅力になっている。
2022年のプロテストに4回目の挑戦で合格した。ルーキーイヤーの23年に下部で2勝を挙げ、翌年のレギュラーツアー第1回リランキングまでの出場権を獲得。20試合に出場したが、予選落ち15回と歯が立たなかった。以降は下部ツアーを主戦場とし、今週は主催者推薦で今季3試合目のレギュラー大会に臨んでいる。
5位スタートのこの日はティショットを4Uで2mにつけた前半3番(パー3)でバーディが先行した。前日にボールの戻りを意識しすぎたという9番はピン奥1.5mにつけて2つ目を奪取。後半も3つスコアを伸ばし、第1ラウンドに続き自己ベストタイ「67」で通算10アンダーの首位タイに浮上した。「今週は距離感が良い。グリーンのラインもはっきり見えて、バーディパットを決めることができている」と好感触の予選ラウンドを振り返った。
頼りになる仲間の存在もある。前週に推薦出場が決まった大須賀は、同期で下部ツアーが主戦場の千葉華にキャディを頼んだ。学年は千葉が2つ上で、普段から練習ラウンドをともにする間柄という。「『来週ヒマだよ!』って言ってくれて。日ごろ試合中はニコニコしないんですが、過去イチ笑いながらやっています」とリラックスしたムードで回れている。
4月の下部ツアー開幕戦「ヤンマーハナサカレディース」で3年ぶりの3勝目を挙げた際には、海外からうれしい連絡が来た。米ツアー3勝の山下美夢有からだった。「ラインで『おめでとう』って。それが一番うれしかった」。同学年の2人はジュニア時代からの仲。22年頃には山下と中嶋常幸と合宿をしたこともあったという。
身長150cmながら海外のトップフィールドで活躍する山下の姿に大いに刺激を受ける。「ずっと、雲の上の存在です。美夢有も小さいのに勝ってる。自分もそこを目指して頑張りたい」。今週はその一歩を踏み出す大きなチャンスだ。
勝てば、通算5勝で身長149cmの馬場ゆかりを“下回る”史上最も小さな優勝者となる。強みはどんな時も動じないメンタリティといい、「ステップの時は優勝争いでも変わらないけど、レギュラーは初めてだからどうなるか…(笑)。自分でも楽しみです」と未体験の舞台に胸を躍らせる。「自分はまだ名前を知られていない。今週で覚えてもらえるように」。24歳が初の大勝負に挑む。(横浜市旭区/合田拓斗)