「1ミリでも近づきたい」ジャンボの背中を追う小林夢果が決勝ラウンドへ
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ 2日目(9日)◇茨城ゴルフ倶楽部 西コース(茨城)◇6718yd(パー72)◇曇り(観衆4562人)
4オーバー55位から出た小林夢果が、4バーディ、1ボギーの「69」で巻き返し、通算1オーバー9位に浮上して決勝ラウンドに進んだ。昨季は8戦連続の予選落ちを喫するなど苦しんだ22歳が、国内メジャー初戦の舞台で意地を見せた。
初日は、飛ばそうという意識が強くなりすぎショットが乱れたという。「昨日はティショットが曲がっちゃっていたので、やっぱりティショットが鍵になると思った」。前日の反省を踏まえ、この日はドライバーを短く握るなど工夫を施した。すると、フェアウェイキープは14ホール中6ホールから9ホールへ改善。これがアンダーパーへとつながった。
今大会は3年連続3回目の出場で、初出場だった2024年大会では9位に入った。上位で終えたからこそ、届かなかったメジャータイトルへの思いは強い。「どうしても勝ちたい。絶対予選を通りたいって欲が出ちゃう」。それでもこの日は、はやる気持ちを抑えてプレーに集中。「きょうはあまり考えずに淡々とプレーできたかな。本当はイーブンまで戻したかったけど頑張ったかなと思います」と及第点をつけた。
小林は昨年12月に亡くなった“ジャンボ”こと尾崎将司さんが主宰した「ジャンボ尾崎アカデミー」の門下生。「まだ実感が湧かなくて、どこかにいるんじゃないかって探しちゃう」。偉大な師匠への思いは、いまも変わらない。
最後に会話をしたのは昨年の夏のことだった。会ったときには、「結構大きくなりすぎちゃって。『デブやな』って言われて終わりました」と“ジャンボ節”がさく裂したというが「悲しいけど、うれしかった」と笑みを浮かべる。そんな師の言葉に、毎日飲むほど大好きだったコーラを封印。「飲みたいっていう欲がなくなりました。いまは水を飲んでます」と意識も変わった。
目指すはツアー初優勝――。「ジャンボさんのおかげで、ゴルフのいろんなことが分かった。1ミリずつでも近づきたい」。22歳の背中を押してくれるのは、いまも憧れ続ける恩師の存在だ。(茨城県つくばみらい市/安平賢太郎)