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“2位確率”50%でも…鈴木愛が得意コースで「自分に期待しない」のは?

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 3日目(16日)◇エリエールGC松山(愛媛)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆2569人)

この大会は11年連続13回目の出場となる鈴木愛は、過去6度の2位フィニッシュを経験している。同じエリエールGC松山で開催された2016年以降に絞っても、4度の2位を含めてトップ3が5度を数える。紛れもない好相性のコースといえるが、「今週はあまり自分に期待せずにやっています」と笑う。

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そもそもツアー通算20勝を誇る名手は、かねてアップダウンのあるコース攻略を得意としている。丘陵地に造られたこのコースにも「絶対優勝したい」と意欲満々で乗り込んでくるのが常だった。しかし、前年大会でプロ転向後の出場では初めて予選落ち。「ちょっと、自分の中でガラッとイメージが変わった。今週は恐る恐るコースに入ってきた感じ」と明かす。

ネガティブに聞こえるマインドセットも、悪いことばかりではないのがゴルフだ。「ショットもパットも“がっつく”タイプ」を自認する鈴木だが、ここまで3日間を淡々とプレー。宮崎晃一キャディの声掛けにもしっかりと耳を傾け、「大事な押し引きが冷静にできている」。初日から「67」→「66」→「65」と右肩上がりで伸ばして首位と4打差の通算15アンダー2位につける。

この日、十分に決められる距離のフックラインのミドルパットで「2、3回連続で」引っ掛けたようなフック回転の球が出た。ちょっとイラッとしてもおかしくないミスの繰り返しにも、テークバックではなく、フォロースルーを意識することで淡々と対処。3mを決めて2連続バーディとした12番(パー3)でこぶしを握るアクションも見せた。「ようやくいい感じでフックラインが打てたなって」

ここまで来れば、狙うのは3月以来の今季3勝目しかない。「絶対伸ばし合いになると思うので、マストで60台。なるべくショットで近くにつけて、少しでもバーディトライを多くしたい」。得意コースでの初優勝へ、逆転のイメージを描いた。(愛媛県松山市/亀山泰宏)

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