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「桃子さんがいなかったら…」小祝さくらが目に焼きつける大先輩の勇姿

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 事前(13日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6575yd(パー71)

試合中は常に淡々とプレーする小祝さくらだって、今回の予選ラウンド2日間は少し感傷的になってしまうかもしれない。今季限りでツアーの第一線を退くことを表明した上田桃子と同組。「一緒に回るのが最後になるかもしれない。最後の桃子さんを目に焼きつけながらプレーしたいなって思います」とかみしめるように言った。

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以前は同じ辻村明志コーチに指導を仰ぎ、同門の姉弟子だった上田へのリスペクトは最大級。「本当に(存在が)大きすぎて。桃子さんがいなかったら、いまの自分はないんじゃないかなってくらい、たくさんのことを教えてもらいました」。2019年の初優勝から5シーズン連続で積み上げた国内ツアー11勝は黄金世代の中でも最多を誇る。華やかなキャリアを築く過程で大きな影響を受けてきた。

ストイックにゴルフを追究するイメージが強い上田は、小祝から見たら“気配りの人”だという。悩みを相談すれば、自分のことのように寄り添い、アフターケアも欠かさず、とことん付き合ってくれる。「ひと言ひと言が“重い”というか、すごく考えて言ってくれているのが伝わってくるんです」。プロとして見せる厳しさ、人として見せる優しさに触れてきた。

大先輩の決断は事前に聞いてもいた。「すごく寂しいけど、桃子さんが決めたことですし、これからの人生で楽しみなこともたくさんあると思う。(ツアー選手として)ゴルフはやめても、今後もつながりがあればいいなって」。ステージは分かれても、目標であることは変わらない。(愛媛県松山市/亀山泰宏)

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