47歳の大山志保が「伊藤園レディス」でツアー復帰 約2年4カ月のブランクを経て
2024年 伊藤園レディスゴルフトーナメント
期間:11/08〜11/10 場所:グレートアイランドC(千葉)
「朝起きてハイハイして洗面台へ」大山志保/一問一答
◇国内女子◇伊藤園レディスゴルフトーナメント 事前(7日)◇グレートアイランドC (千葉)◇6769yd(パー72)
ツアーを長期離脱していた元賞金女王の47歳、大山志保が約2年4カ月ぶりに復帰する。「原因不明」という体調不良との闘いを続けながら、復帰を決断した大ベテランの心境は? 以下は、痛みに耐える日々、ゴルフの現状を語った一問一答。
「まだ治療法が分からない」
―どういう病気だったのか
病状はまだ言えません。現段階で治療法が分かっていないので、どうやって痛みを抑えるかっていう段階なので。足が特に痛いけど、手や顔など全身に痛みが出た。もともと母指球の痛みで(2022年11月に)「トーナメント特別保障(公傷)制度」をいただいたけど、その時に今の病気が判明し、お医者さんに「状態があまり良くない。早めに治療したほうがいい」と言われて治療していたら、全身に痛みが出始めました。
―原因は
全身を検査したけど、いまだに原因が分からず、もしかしたら「これじゃないかな」と分かったのが去年の12月で、その治療が始まったのが今年の1月。そこからいろんな治療をしてきましたが、それでも改善されず、9月まで薬を飲んできたけど、なかなか良くならず副作用もあったので薬もやめて現状痛みに耐えながら…という感じです。
―復帰を決断したのは
9月に先生から「ゴルフしてみたら?」と言っていただいて、ゴルフを再開しました。
風呂にも入れず
―具体的な体調はどういった感じだったのか
朝起きてハイハイして洗面台に行ったり、横になっても痛くて、眠れなかった。ゴルフをしたい気持ちはずっとあったけど、できるレベルに達してなかったので、シューズとかも大きめのサイズであまり締め付けないようにして。スイングしても最初は痛くて、ちょっと休んで、やっては休んでと少しづつ進めてきました。
立っているのも痛いし、歩くのも痛い。一番痛いのは座っている時で痛くて耐えられないほど。まだ動いている方がいい。お風呂もつかれず、温かくするのが良くない。10月に入って、気温的にも少しマシになってきた。内臓は元気で骨とかも元気。食欲は全く変わらず食べられます。
―体を動かし始めたのは
ストレッチを始めたのが今年の1月でした。はじめはウォーキングからと思ったけど、それも痛くて、軽い負荷のエアロバイクから始めました。少しずつ慣れてきて、最近になって18ホールを回って、きのう、おとといも回りました。初日の晩はすごく痛かったです。
「ここで辞めるわけにはいかない」
―ゴルフの状態はどの程度まで回復したのか
飛距離は全体的に2番手落ちました。もともと足を使ってスイングをしていたけど、それが難しく、以前ほどできていません。「この舞台に立ちたい」という思いで一日一日を過ごしてきたので、とにかくすごくうれしいです。目標は気持ち良く回りたい。成績が良かったら、さらにうれしいけど、それ以上に2年半痛みに耐えてきたことのうれしさがあります。みんなと会えることが楽しみで、うれしくて幸せです。
―今後について
来年とか、どれだけできるか分からないですが、少しでもできるように、頑張るのではなく楽しみたい。QT(11月26~29日、静岡・葛城GC宇刈コース)ももちろん出たい。やる気満々です。今の状態でどれだけできるかをチャレンジしたい。いつまでも何かにチャレンジし続ける人生がいいので、何もできず抜け殻の状態でした。
―何を目指したいのか
目標をまだ達成していないし、ここで辞めるわけにはいかないと思っています。痛みと一生つき合いながらでも、やりたい目標に向かって進みたいです。そんなに大した目標じゃないですけど、自分の中では大きな目標で、(どういう目標か)もう少しして、お伝えできればと思っています。