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試練の上がり3ホール 原英莉花は連覇へ3打差「アキエちゃんのように…」

◇国内女子メジャー◇日本女子オープンゴルフ選手権 3日目(28日)◇大利根CC 西コース(茨城)◇6845yd(パー72)◇曇り(観衆5068人)

4つ伸ばして迎えた原英莉花の上がり3ホールは試練の連続だった。200yd超の長い16番(パー3)は左ラフからのアプローチ。「逆目で、すごく入り込んでるライでした」と思わず顔をしかめたくなるような状況から、保険を掛けた。ダイレクトにピン方向へ打ち出せば、オーバー必至の状況。少し左を向き、浮かせたボールを上り傾斜に当てた。

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2.5mのパーパットを決めきってガッツポーズ。「上出来だったと思います」とうなずくセーブの後にも大ピンチ。ラフを渡り歩いた17番はグリーン右手前からの3打目がタフだった。何とかピン上につけた4打目は「それしかないって感じでした」と振り返ったように、ダブルボギーだけは避ける必死の寄せ。1.5mを沈めてボギーにとどめ、18番も同じくらいの距離のパーパットを残しながらしのいだ。

2サム同組の岩井明愛が一時は首位に立つなど7バーディを量産。「常にアキエちゃんに追いつけるように精いっぱい頑張っていました」。過去2勝で好印象を抱いていた2サムでのプレーは、やはり闘争心に火をつけてくれた様子。

「初日よりは速く、きのうよりは遅く…」と日々変化するグリーンスピードに戸惑いつつも下を向かない。2.5mを決めた9番(パー5)のバーディをスイッチにして今週初の60台となる「69」で首位と3打差の通算5アンダー。優勝戦線に生き残った。

いずれも史上4人目の大会連覇と3勝目が懸かる最終日。「きょうのアキエちゃんのようなプレーができたらいいのかなって思います。序盤からバーディを獲っていければ、優勝争いに食い込めるのかな」。この日目の当たりにした爆発力を自らに宿せれば、チャンスはあるとみている。

「ギリギリで(届かなくて)チャンピオンブレザーを贈呈するのも悲しいので、精いっぱい頑張ります」。冗談めかして言ったが、あっさりと表彰式の引き立て役に回るつもりはないはずだ。(茨城県坂東市/亀山泰宏)

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