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「5mでもチャンス」 初シード・初優勝を目指すルーキー菅楓華の意識改革

◇国内女子◇住友生命Vitalityレディス東海クラシック 初日(13日)◇新南愛知CC美浜C(愛知)◇6560yd(パー72)◇晴れ(観衆4949人)

ボギーなしで7バーディを奪って迎えた終盤の7番。ティショットをラフに入れ、3打目がガードバンカーにつかまり、2m弱のパーパットが残った。「これを入れなきゃ流れが変わっちゃう」。菅楓華が気合十分にパーを拾い、8番で8個目のバーディを奪取。ツアー自己ベスト「64」をマークして、アマチュア時代の2試合を含め、ツアー通算16試合目で初の首位発進を決めた。

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宮崎・日章学園高3年で初挑戦した昨年のプロテストに一発合格。167cm、60kgの恵まれたサイズ、スケールの大きさで期待を集め、12月の最終QTを5位でクリアしたと思ったら、過少申告が判明。プロ1年目は出場優先順位104位で始まった。

主催者推薦で出場した開幕3戦目「Vポイント×ENEOS」で7位。その後も推薦でポイントを稼ぎ、リランキングを経て、ツアー14戦でメルセデスランキングは70位。来季シードが手にできる50位以内が今、現実味を帯びてきた。

「今までパットは1mぐらいでしかチャンスと思えなかったんですが、5mぐらいでもチャンスと思うようにした」。5週前の「NEC軽井沢72」「CAT Ladies」から2週連続予選落ちを喫した。ターゲットが見え始め、結果が欲しい思いから手堅く消極的になっていた。より楽観的にポジティブに意識を改めた3週前の「ニトリレディス」は32位。2週前の「ゴルフ5レディス」で8位と2度目のトップ10入りを決めた。

「ゴルフ5を終えて“シードをとりたい”とはっきり意識するようになりました」。生まれて初めてゴルフ漬けのシーズンを過ごしてきた19歳に正直、疲れはある。「3日目、4日目に集中力がなくなってきます。体力的なもの?そうですね」。だが、首位発進で今週の初優勝も見えてきた。そうなれば、地元・宮崎開催のシーズン最終戦「JLPGAツアー選手権」(11月21日開幕、宮崎CC)にも出場できる。頑張りがいのある残り2日だ。(愛知県美浜町/加藤裕一)

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