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岩井明愛は「チャレンジ」裏目に… 痛恨トリで首位陥落も執念の3バーディ

◇国内女子メジャー◇ソニー日本女子プロゴルフ選手権大会 3日目(7日)◇かねひで喜瀬CC(沖縄)◇6670yd(パー72)◇曇り(観衆2496人)

3打差の10アンダー2位からムービングデーを出た岩井明愛は、首位タイで迎えた後半11番で手痛いトリプルボギーをたたいた。3月の開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」初日以来、今季2度目。トラブルの状況に「“てんぱり”もあった」と振り返る。

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340ydに設定された11番は、右サイドに池が広がる緩やかな打ち上げのホール。1Wで打ったボールはその池を越え、右側の茂みに消えた。「予選ラウンドでよく左側にあるバンカーに入れてしまっていて、きょうは風が左から来ていて打ちにくかった」という。

ボールは見つかったものの、草木が囲む低木の根元に止まりスイングできない状況。パターからアイアンに持ち替え、左打ちでバックフェースに当てる狙いで脱出を試みたが、空振りとなりボールは動かず。同じ要領で打った3打目も1mほど動くにとどまり、再び木の根元に止まった。競技委員を呼び、回りの枯れ木を慎重に取り除き、辛くもスタンスのとれた4打目でようやく脱出。6オン1パットの7打をたたき、一転して首位を3打差で追う立場に変わった。

アンプレヤブルで1罰打を科し、救済措置を受けることも頭にあった。「(ティイングエリアに)戻ることもできたけど、あの時はどうせならチャレンジして、1打で出せたら一番いいなと思って打った。それがミスショットになった」という。

それでもファンからの「頑張って」という歓声をもらい、直後の12番(パー5)ではピン奥3mのバーディパットを沈めてガッツポーズ。15番も111ydからPWで1.5mにつけてバーディとし、最終18番(パー5)もスコアを伸ばして3つ戻した。

6バーディ、1トリプルボギーの「69」で通算13アンダー2位。最終日は首位の竹田麗央を3打差で追う。「(12番から)まだあきらめないぞっていう気持ちでやって(バーディパットが)入ってくれた。きょうは途中でショートしてしまうパットがいくつかあったので、あしたは全部のパットがカップに届くように頑張りたい」と気持ちの切り替えに努めていた。(沖縄県名護市/石井操)

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