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「ボロボロ」の稲見萌寧 今季国内初戦で探る復調のきっかけ

◇国内女子◇NEC軽井沢72ゴルフトーナメント 事前(8日)◇軽井沢72G北コース(長野)◇6685yd(パー72)

昨年11月の日米共催「TOTOジャパンクラシック」で優勝し、今季から主戦場を米ツアーに変えた稲見萌寧が今季国内初戦に臨む。大会2日目に棄権をした6月の海外メジャー「全米女子プロ」以来の復帰で、約1カ月半ぶりとなる試合会場には「ボロボロです」と枯れる声で登場した。

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棄権の理由は「体調不良」としていたが、「腰ですね。ずっと痛みはあったりなかったりの繰り返しで」と体の痛みを説明。また、今週も冷房で体を冷やし過ぎ、体調を崩した。しかし、それ以上に左右に乱れるショットに不安があった。

「どっちにも行くし、ダフッたりもある」。6月末に帰国し、再びスイング修正に踏み切った。「全然当たらないし、すごく悩んでいます。今やっているスイングを我慢してやり続けたほうがいいのか、やっぱりできないものはできないで割り切った方がいいのかなって」

次戦は未定。来季のシードを決める米ツアーのランキングは89位とボーダーラインになる80位を目指せる位置ではあるが、今後の動きは「何とも言えない」と話す。3年前の「東京五輪」では華々しく銀メダルを獲得し、日本ゴルフ界では初の表彰台に立ったが、それも「過去の栄光」と切り捨てる。

「ランキングを上げるために、(米ツアーに)行かなきゃいけないけど行ける状態ではない。スイングをどうしようかという悩みでいっぱい」と下を向いた。今週のコースは昨年5位と好成績を出した会場になる。

「まずは予選を通ってファンの前で楽しくプレーできるまでに戻りたい」。まだ見えない復調のきっかけを試合を通して追い求める。(長野県軽井沢町/石井操)

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