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「目の前の一打に集中して」 川崎春花が“宮里藍流”のメンタルコントロールで2連勝

◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日(21日)◇ザ・クイーンズヒルGC(福岡)◇6505yd(パー72)◇晴れ一時雨(観衆3907人)

川崎春花は頭の中で同じ“呪文”を繰り返していた。

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「目の前の一打、目の前の一打…」

13番のバーディパットは6m。下りのフックラインにタッチを合わせることを優先すると、ボールは最後の一転がりでカップに消えた。最多アンダーパーのツアー記録=通算24アンダーを更新して25アンダー。首位で並んでいた同組の三ヶ島かな、1打リードしていた山下美夢有を引き離し、単独首位に躍り出た。

6月下旬に「アース・モンダミンカップ」、「資生堂レディス」と2週続けて最終日に「76」「74」と崩れ、順位を落とした。その翌週「ミネベアミツミレディス」で2年ぶりの復活優勝を飾ったのは、その“呪文”のおかげでもある。

「いい位置にいても、スコアを気にして崩れてしまう。そこから“自分との勝負、自分との勝負”とか“目の前の一打、目の前の一打”とかぶつぶつ頭の中で言うようになりました」

「目の前の一打に集中して」。そのキーワードはかつて、宮里藍さんがお決まりのように口にしていたフレーズだ。2017年にツアーを引退したレジェンドのピークを、21歳の川崎はよく知らない。宮里さんとの接点は5月「ブリヂストンレディス」の時に行われた座談会ぐらい。「もっと自分のことを知るように」という助言が印象的だったが「目の前の一打」はあくまで、川崎のオリジナルだ。

2週前の「ミネベアミツミ―」からオープウィークを挟み、2試合連続優勝。ツアー初優勝を飾った2022年「日本女子プロ選手権」後は翌週から2試合連続で予選落ちした。「あの時は気持ちの切り替えが全然できてませんでした。優勝を受け入れられずに、実感がないまま次の試合に入ってしまって…。今回は1週空いて、切り替えられました」。内面的な成長を、連勝につなげた。

優勝会見でも、喋り口調は相変わらずの京娘だ。最多アンダーパーのツアー新記録・通算28アンダーに「すごいうれしいです。毎日こんなに伸ばせたんは初めてなんで」と顔を綻ばせる。記録的Vの要因を聞かれると「(同組の)2人がお上手なので…」「一緒に回ってくださった2人と頑張れました」と丁寧な言葉づかいが際立つ。

2試合連続優勝は、プロテスト同期合格で同じ2003年度生まれの竹田麗央が4月「KKT杯バンテリンレディス」「フジサンケイレディス」でマークして以来だ。

「リオちゃんが勝った時は“そらそやろな”と思いました。今日も(優勝後に)待っててくれて、うれしかった。2003年のみんなで頑張っていきたいなって思います」。21歳の京娘は浮かれず、それこそ“はんなり”と今後の抱負を口にした。(福岡県糸島市/加藤裕一)

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