首位と5打差でターンしたルーキー菅楓華

◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目（19日）◇ザ・クイーンズヒルGC（福岡）◇6505yd（パー72）◇曇り一時雨（観衆1842人）

バーディを2つ先行させて迎えた前半5番で、19歳のルーキーが加速した。360yd設定からフロントエッジ220ydまで前に出されたティイングエリアから、菅楓華の1Wショットは249yd先のピン右カラー5mを捉えた。「ラインは簡単でした」とパターでチャンスを決め、このホールでイーグルを奪った9人のうちの1人になった。

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予選カットラインがツアー最少スコアタイの通算4アンダーとなった伸ばし合いの中、34位から出て1イーグル4バーディの「66」をマークし、首位と5打差10位で決勝ラウンドに進んだ。

宮崎・日章学園高3年で受けた昨年のプロテストに一発合格しながら、5位と思われた最終QTは過少申告でQTランク104位に。そんな大きなつまずきを推薦出場による3月のプロデビュー戦「Vポイント×ENEOS」で7位から跳ね返し、現在は出場5戦連続で予選通過中。第1回リランキングも33位でクリアして、来季シードを決めるメルセデスランキングも71位と“圏内”の50位が視界に入ってきた。

「この1年は“失敗を恐れずチャレンジする”と決めてます。だから、5番のワンオンチャレンジも楽しかったです」

シードにも初優勝にも接近中

今週の予選2日間は、高校時代のクラスメートでもあるアマチュア荒木優奈と同組。「久しぶりだったんで楽しくて。美容系の話とかで盛り上がりました」。ポジティブな気持ちとプレーで、真夏の暑さをものともしない。

今後は29日に兵庫・三甲GCジャパンコースで「日本女子オープン」の地区予選に出場し、アマチュアから国内最高峰競技の3年連続出場の第一関門にチャレンジするが、今大会でツアー初優勝となれば、その必要もなくなる。「優勝はまだ…。以前は予選通過ばかり考えていたけど、今は “トップ10に入る”ことを考えるようにしています」。控えめな言葉と裏腹に、167cm、60kgの伸びやかな体から繰り出すショットは勢いづいてきた。（福岡県糸島市／加藤裕一）