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「やったろ、と思って力入っちゃう」 ツアー復帰4戦目の森田理香子は予選落ち

◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 2日目(19日)◇ザ・クイーンズヒルGC(福岡)◇6505yd(パー72)◇曇り一時雨(観衆1842人)

雷雲接近による中断が明けると、不安定な大気のせいで時折、強風が吹いた。森田理香子が迎えた最終9番(パー5)もそう。フェアウェイ左サイドからの第2打は220yd。強いフォローで、前方に左からせり出した木が邪魔になる。

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3Iか4Iで悩み、3Iで打った。「めっちゃダフった」。思うようなフックがかからず、ボールはグリーン右奥のエッジへ。パターの寄せが決まらずパーに終わったが、ギャラリーを沸かせる一打で予選2日間を締めくくった。

2013年賞金女王が6年ぶりにツアー復帰したシーズンで、3月「ヤマハレディース」以来4カ月ぶり4戦目となった。3オーバー111位から出たこの日は3バーディ、5ボギー「74」で、通算5オーバーの予選落ち。それでも、初日のドライビングディスタンス258.50ydは、穴井詩の266.50ydに次ぐ2位と相変わらずの飛ばし屋ぶりを見せつけた。

復帰戦「ダイキンオーキッドレディス」から春先の3試合は「緊張がすごかった。試合じゃないと感じられへんことがあるんやって改めて思いました」という。体が動かない。球のコントロールが利かない。予選通過を逃した2、3試合目で、そんな場面が何度もあった。

「練習でできるのに、試合になると“力があり余ってる”というか…全然思うようにならへんかったんです。今回はそこに対応できるようにやってきたつもりなんですけど…」

森田は「力があり余ってる」と言った。「私、できちゃうんです。球も強い。アイアンも飛ぶ。で、できるから“やったろ!”と思って、力が入っちゃう」。しかし、試合に続けて出ていないから、距離感が一定しない。今週はグリーンがソフトでピンをデッドに狙うシチュエーションが多い分、なおさらうまくいかなかったようだ。

スコアメークの肝になるパットも試行錯誤を繰り返している。SNSでパットに関する動画に興味を引かれ、知人を介してアプローチしたのが東京に拠点を置く「ARGOLF」。パターの製造に加え、スタジオで動作解析なども行うメーカーで、現地に出向き、グリップがシャフトの半分ほどまで締める“カウンターバランス”のタイプを入手。今週に早速投入し、初めてクローグリップも試したりもした。

「軽いパターやと、ちょっと手が動きにくい時もあるんで重いやつと思って。この形(右手でつまむ形を作って)が“クローグリップ”ていうのも(師匠の)岡本(綾子)さんに聞いて知りました」。笑いながら、新兵器投入とグリップ変更の理由を明かした。

ツアーフル参戦を目指すわけではないが、来季ツアー出場順位を決めるQTも1次(11月19日~、全国3地区)から挑むことも決めている。「試合に出て失敗して学ぶことが多い。ほんまにいい経験をさせてもらってます」。今後はリランキング66位の出場資格による繰り上がり、推薦も含めて、3試合前後の出場を予定している。

「QTまでにもっと頑張らんとあきません」。一度頂点を極めた女子プロが、自分なりのゴルフ人生を楽しむために、あれこれ考えながら頑張っている。(福岡県糸島市/加藤裕一)

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